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2018年08月09日00:13

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忖度

『「忖度」、「忖度する」という
 言葉に特に悪い意味はありません。

 国語辞典をみると、だいたい
 「他者の心を推し量ること」といった
 語釈が掲載されています。

 悪い意味どころか、
 むしろ他者の気持ちを敏感に感じ取って、
 それをおもんぱかるということですので、
 「思いやり」「やさしさ」「和」
 など日本人が大切にしてきた、
 また現代でも大切にしている
 道徳に大いに関係のある語なのです。

 なのに、最近のマスコミでは、

 「権力者におもねって、その意をくみ取る」

 という意味で使われ、
 これが広まりつつあります。

 そのため「忖度」という語の
 イメージが悪化していますので、
 日本の古くからの道徳意識そのものにも
 悪いイメージが付着してしまわないか
 と心配になります。』と、書かれています。

最近「心配」している言葉が、「生産性」です。

少子高齢化に端を発する
生産年齢人口対総人口比率の低下により、
日本は人手不足が深刻化していく。

この人手不足を「生産性向上」で埋める。

生産者一人当たりの生産量を
増やすことで、人手不足を解消する。

生産性向上に成功したとき、
日本は高度成長期と同じ「環境」になり、
継続的な経済成長が実現できる。

これは、単なる「事実」です。

生産性向上のためには、
四つの方法しかありません。

設備投資、公共投資、
人材投資、技術投資です。

四つの投資により
「国民経済の三要素」すなわち
モノ(資本)、ヒト(人材)、技術
の三つを強化して初めて、
国民が豊かになる形の
経済成長が達成できます。

経済成長と「生産性」向上は、
イコールなのです。

その「生産性」という言葉に、
例の杉田水脈議員の、

「しかし、LGBTのカップルのために
 税金を使うことに賛同が
 得られるものでしょうか。

 彼ら彼女らは子供を作らない、
 つまり「生産性」がないのです。

 そこに税金を投入することが
 果たしていいのかどうか。」

という「誤用」により、
悪しきイメージが付着してしまうことを
懸念しております。

杉田議員の「生産性」の使い方は
完全に誤用であり、
生産性の定義を踏まえていません。

とはいえ、上記の文脈で
「言葉」を使われてしまい、
結果的に「忖度」同様に「生産性」が、

「あ、あの杉田議員の・・・」

という感じで、悪しき印象で
使われていくのを非常に恐れています。

何しろ、日本経済の人手不足を
解消する解は「生産性向上」厳密には
「生産性向上のための投資」以外には
ありえないのですが、杉田バッシングで、
生産性という言葉に悪いイメージが
付着してしまうと、
「言葉故に歴史が変わる」という
事態になりかねないわけです。

言葉とは、我々が思っている以上に
重要で決定的なのでございます。

「生産性」を悪者扱いするなかれ。
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