信越化学、米国に塩ビ新工場 シェール使い割安に
2018/7/24 18:00日本経済新聞 電子版
信越化学工業は約1600億円を投じて、米国に塩化ビニール樹脂の新工場を建てる。従来のナフサを原料にした場合の半分の費用ですむ現地産のシェールガスを使ったエチレンから製造する。米トランプ政権が自国への工場誘致を狙って打ち出している設備投資減税も追い風にエチレンから塩ビまでの一貫体制を築き、塩ビでの世界シェア首位の座を盤石にする。
塩ビを製造する米子会社、シンテックがあるルイジアナ州の工場の隣接地に新設する。生産能力は年間29万トンで、2021年1月の稼働を予定する。同社の米生産能力は1割増えて324万トンになる見込みだ。
同じ敷地内には約1500億円をかけて、塩ビの材料となるエチレンの工場を建設している。18年内の完成を予定している。同工場ではシェールガスから塩ビの材料になるエチレンを製造するため、従来のナフサを使った場合より、原料費を半分に抑えられる。
信越化学は米国で生産する塩ビのうち、エチレンの約半分を内製に切り替える。シェール由来の安価なエチレン精製から塩ビ製造まで一貫して手掛けられる体制を整える。塩ビは建物の窓枠や外壁、パイプ類に使う。世界的なインフラ整備に伴って安定的に需要が伸びており、今後も年間2%程度の成長が見込める。
中国が世界消費量の半分超に当たる生産能力を持ち、アジアに安価な製品を供給している。しかし、同国政府による環境規制を受けて、対応できない工場が相次いで操業を停止。供給が追いつかない状況が続いており、信越化学は増産投資により需要を取り込む。
ルイジアナ州の工場新設は第1期の位置づけ。グループの年間生産量のうち7割以上を米国製が占めている。塩ビのもう一つの原料となる塩素も米国で岩塩の採掘から手掛けている。現地産の安価なシェールガスとあわせて地の利を生かし、塩ビの生産能力を増強、ライバルを突き放す考えだ。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO33340740U8A720C1MM8000/
粗製ガソリンとも呼ばれるナフサは輸入原油を国内で精製して製造しますが、コストをより安くして安定供給を望むなら米国で生成した方が合理的です。
日本に原油が輸入できなくなる事を考えたら当然のリスクヘッジです。
今までは支那に安い労働力目当てで工場を建てるのがトレンドでしたが、原油原産国になった米国に原材料安で工場建てるのがトレンドになるかも♫
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