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2018年05月10日12:03

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昨夜、母から電話があって

昨夜、母から電話がある。

今回は、少し声のトーンが低く思えた。
というのも、母が転院していった四天王寺病院の消灯時間が21時らしく、母がわたしに電話かけてくるのは、20時過ぎで、周囲の入院患者さんたちはすでに休んでいるということもあるらしい。

「もう毎日、輸血、輸血の日々なの。今日は白血球、明日は赤血球という感じで、こんな細い腕のどこに打つのよって言いたくなる」
と、母はボヤくように話す。
「でも、そのおかげでこんなに元気でいられるのだけどね」
と、いう。

わたしは何を言ったらいいのかよくわからなく、
「そう」
という言葉を繰り返した。
「何か変わったことはなない?」
と、母が聞いてきたので、電動車椅子がただで支給されることが決まったこと、そしてその決定通知書が届くのが早いと言われていることなんかを夢中になって話した。
わたしにとって今母に伝えなればならないことは、これと言ってないのだ。電動車椅子の件もそんなに夢中になって母に伝えなければならないことでもないということはわかっていた。

わかっていたが、母と何かを話しがしたい。そんな思いが突然、わたしのなかに湧き上がってきたのも事実であった。わたしは夢中で電動車椅子のことを母に話した。話題はなんてもよかった。ただ、ただ母と話がしたかったのだ。

「電動車椅子は気を付けてよ。特におまえのマンションの玄関前の坂は気を付けないと、出頭に何かとぶつかったら大変だから」
と、母に言われると、
「わかっている」
と、わたしは答えた。

�爐修鵑覆海箸呂錣�っている。わかっているけど、今はお母さんと話していたい��

そんな思いがわたしの脳裏を駆け巡っていた。

「もう、電話着るね。消灯時間だし、また明日電話するから」
と、母は珍しく10分程度で電話を切った。
電話を切った後、何とも言えない空虚感がわたしを襲った。

母はすぐでも退院ができる気になっている。しかし毎日の輸血ナシには生活することができない身体でもある。当分、母は退院することはできないだろう。そんな空虚感のなかにわたしはいた。
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