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2017年04月29日12:17

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資本主義の本質は金ではなく、期待値。

テーマに入る前に、資本主義をどこに置くか、という問題がある。要するに、今の金融や投資は資本主義じゃない、という言い方をする人がいる。まあ、そういう見方もあるかもしれないが、そういう人たちがいう「実在するもの」と株や証券などの「実在しないもの」の境界は非常に曖昧だ。

例えば、「今ご予約いただければ最新自動車が10%OFF! 通常300万円のところ270万円!」という広告の場合、古典的な考え方では「ものを買っている」。しかし、金融や投資の考え方で言えば、「ものではなく権利という目に見えないものを買っている」。今300万円払ったとして、納車が1年後だとして、その間に会社が潰れればパーである。
「私のお金!返して!!」
という叫びはあるかもしれないが、あなたが「払った」以上、その会社の金である。契約の仕方によるかもしれないが、倒産した場合は免責になってしまう(計画倒産だったり、倒産を予知した上で資金集めをしていれば詐欺になるが、立証は難しい)。

これは、やってることは先物取引と同じである。1年後にはその新車が不人気で、265万円で投げ売りされているかもしれない。中古が200万円で出ているかもしれない。いずれも博打である。
銀行に預けた金を「自分のお金」だと思っている人も多いが、それも違う。「銀行さんに投資するから、上手に稼いでリターンをくださいね」という契約だ。便宜上、この契約をいつでも解除できることになっている代わりに、利率が低い。一般に定期預金の利率が良いのはこのためだ。
完全に「自分のお金として預けよう」とすれば、貸金庫になるのだ。

こういうことを勘案していくと、資本主義の本質は期待値であることに気づく。日本の為替は日本の実態に即していない!という言い方をする人も多いが、それは期待値であるので、残念ながらそれが実態である。正確に言えば、実態というものを図る手段がないので、実態というものは存在しない。その人の期待値と、市場の期待値にズレがあるというだけのことだ。

光の粒子説のように、人々の概念は確固たる何かに依拠したがる。モノは目に見えるのでわかりやすい。自動車は300万円だけど早期割引で270万円、納得!しかしこれは売る人買う人両方の期待値が合致するだけの話で、確固たるモノをやりとりしているわけではない、少なくとも差額の30万円については。本日までの消費期限の牛乳30%OFF!についても同様だ。これらの存在は実に相対的で、感覚的なやりとりになっている。


と、考えると、そのような期待値を無視して、高額チケットを買うななどと言ってもどうにもならない。そのライブを生で見られるという期待値に対して、チケットが安すぎるというだけのことだ。本来の主催者がオークションでも逆オークションでもやればいいし、貧乏人にも見せてあげたいと言うなら抽選枠を設けたら良い。そこだけ人の本能に逆らっても意味がないと思う。


■サカナクション山口「みんなは買わない」チケット高額転売問題に言及
(TOKYO FM + - 04月28日 17:10)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=257&from=diary&id=4550143
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