シリアのシャイラト(Shayrat)空軍基地に巡航ミサイル「トマホーク(Tomahawk)」59発を撃ち込んだ。米当局者が明らかにした。
バッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権が国内で行った化学兵器攻撃への報復として、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が大規模な軍事攻撃を命じた。
4日にあったこの化学兵器攻撃について、米政府はシャイラト空軍基地を拠点に行われたとみている。
トランプ大統領は声明で、化学兵器の拡散を防ぐのは米国の「安全保障上、極めて重要な利益だ」と指摘した。
シリアの国営テレビは、米国によるミサイル攻撃を「侵略」行為と伝え、米軍のミサイルによる空軍基地への攻撃を受けて「被害」が出ていることを明らかにした。
ロシアのペスコフ大統領報道官は7日、米国のシリア攻撃について、「プーチン大統領は主権国家に対する侵略と考えている」と厳しく非難、米ロ関係に「重大な打撃を与える」と述べた。
プーチン政権はトランプ米政権との間で関係改善を目指していたが、その道は遠のく可能性がある。
ロシアはシリアのアサド政権の後ろ盾で、共同で軍事作戦を実施。報道官は、プーチン氏が米国の攻撃を「国際法に違反し、こじつけの理由」で行われた侵略と考えていると指摘した。
報道官は、米国の攻撃について、プーチン氏がテロとの戦いに向けた国際的な連携の「深刻な障害になる」とみなしていると強調した。ロシア外務省も7日、シリア領空の偶発的衝突回避のため、米ロが2015年10月に合意した覚書の履行を停止すると発表した。プーチン氏とトランプ氏は今年1月の電話会談で、過激派組織「イスラム国」(IS)打倒に向けた協調を確認したが、こうした連携も困難になりそうだ。
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