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2017年03月19日23:52

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健康プロレス「日米レスリングサミット you are fired!」

久しぶりのプロレス観戦はアイスリボン道場でのダブルヘッダー、まずは数年ぶりの社会人プロレス・健康プロレス観戦。前説がわりの対戦カードごとの見どころ解説がわかりやすくて助かりました。



「 20XX年のUWF」
吸いカップ健遅漏対ボッキー・コングjr
メインでも不思議ではない実力者同士によるシングルはラウンド制の変則ルールという実験的な試みです。
1ラウンドは投げと打撃が禁止とあって差し合いからグラウンドへの流れが主体になりますが、健遅漏選手は半ば意図的に打撃を繰り出して減点され、その後もエスケープを喫して不利に。挽回しようにもボッキー選手が凌ぎきってラウンドを制します。
2ラウンドに打撃が解禁されると健遅漏選手はチョップ主体で押し込みますが、ボッキー選手もハイキックで対抗。白熱しながらポイントはイーブンでドローとなります。
投げも解禁された3ラウンドになると健遅漏選手がバックドロップなどで本領を発揮。それでも耐えてエスケープを奪ったボッキー選手が逃げ込みを計りましたが、ボッキー選手は丸め込み合戦からピンでラウンドを奪って土壇場で追いつきます。
ドローという結果もスリリングな内容で盛り上がりました。



「ベイダーvs変珍 イェエエエエエエエェーーーーーイ!」
コッペパン・ベイダー対ヘン・チーナ
本人たちも覚えていないほど対戦している名勝負数え唄がサラリと実現。もちろんベイダー選手は甲冑パフォーマンスで魅了してくれました。
試合はヘン・チーナ選手が定番の流れを拒否した巨漢対策の徹底したヒザ狙いでペースを狂わせる意外な展開に。ベイダー選手はラリアットや強引な力業で攻め立てるものの、ヘン・チーナ選手はアトミックボムズアウェーや鉄柱攻撃でもヒザへのダメージを与えていきます。
ベイダー選手は電波投げを凌ぐと太極拳式パワーボムで独自の世界に踏み込んでいきますが、投げっぱなしジャーマンをクリアしたヘン・チーナ選手は一瞬の丸め込みで勝利。ペースを乱されたベイダー選手からすれば呆然としていたのもムリのない話です。意外な結末に場内もざわついていました。



「物の名は。」
マッキー&IN金玉スダレ対でかい一物&テレホン・クラノ
タッグ王座戦線へのこだわりをみせるマスクマンコンビ・金玉ッキーの前に立ちはだかったのは山田組が誇る曲者コンビ。典型的なベビーとヒールの構図ですが、山田組はあえて常套手段である奇襲をせずにじわじわといたぶっていきます。
ルチャスタイルのマッキー選手が躍動し、IN金選手はターボドロップなどの力業で局面を打開。山田組はインサイドワークを駆使して一進一退の展開に持ちこみ、レフェリーをダウンさせて無政府状態にするとアイアンフィンガーを投入します。
それでも真っ向勝負でくる金玉ッキーに対して、山田組はアイアンフィンガーを装着させるとレフェリーを起こして反則アピール。絶叫しながらのたうち回るフェイクで反則勝ちをせしめると、金玉ッキーを嘲笑いながらそそくさと退場。まさに完全犯罪を成立させた手腕は見事でした。



「3.19昭和巌流島 猪木vs小林 」43周年記念試合
半魚人マサカズ対倉品甲子園
ほとんどシングルでは負けナシという超実力派のマサカズ選手ですが、倉品選手には以前にその数少ない敗戦を喫しているというデータがあります。
破壊王スタイルで気合いが入りまくっている倉品選手のほうが年長でもあり、当然マサカズ選手の闘魂オーラにも気後れは一切なし。重爆キックとつばめ返しを主武器にガンガン前に出ていき、マサカズ選手が挽回してもニールキック→DDTで追い詰めます。
そして遂に必殺の垂直落下式DDTが炸裂しますが、マサカズ選手は食らいながらも転がってニアロープを確保して九死に一生。そして不用意に近づいてきた倉品選手を急所蹴りからのチョークスリーパーでグッタリさせると、一気に延髄斬り→後頭部へのダイビングニードロップで仕留めました。
倉品選手の奮闘とマサカズ選手の凄みの化学反応で前半の締めにふさわしい重厚な内容のある一戦でした。



セミファイナル
健康プロレス世界タッグ選手権
【王者組】スーパーしみず&伊藤・クンニー対弱ヘルス&おたへるすキタヲ【挑戦者組】
※王者組2度目の防衛戦
挑戦者組の初代タッグ王者・チームヲタ弱の入場テーマがsharp dressed manだったのはイントロの時点でテンションが上がりました(笑)
王者組のモンスター軍の入場テーマはカルミナブラーナ。「技の1号・力の2号」ことチームヲタ弱はベテランらしい老獪さと阿吽の呼吸、スネークピット仕込みの技術と柔道殺法で流れを引き寄せはじめます。
王者組はしみず選手がしつこいローブローの連続に鋭いキックで報復していき、伊藤選手もフィジカルの強さとむしろ個々の能力では凌駕する場面も見られます。
それでも決定打を回避しまくったチームヲタ弱はアルバトロスドロップからダーティな流れに持ちこみますが、王者組はサンドイッチのラリアット×延髄斬り連発で勝負に。それでもしみず選手のPKをかわしたチームヲタ弱はタイツを掴みながらのエビ固めでピンを強奪!!
まさかの裁定に荒れ狂う清水選手ですが、それこそチームヲタ弱の術中にハマった証拠。タッグ戦線は拮抗している印象があるので、次にどのチームが名乗りを上げてくるかも気になります。



メインイベント
健康プロレス世界ヘビー級選手権
【王者】ハレタコーガン対アグネス・チャン・リン・シャン【挑戦者】
コーガン組長はアグネス選手とプライベートで一緒にいる際の言動に苛立ちを募らせている様子。山田組のメンバーを引き連れて登場したコーガン組長は伊藤レフェリーをKOする暴挙を働き、混乱を収束するために健遅漏選手がレフェリーをかってでました。
圧倒的な支配力で会場のヒートを買いながらヒールモード全開のコーガン組長に対して、アグネス選手はスピードを活かして挽回。それでもコーガン組長は不知火をツームストンに切り返し、体格差も活かして押し込んでいきます。
アグネス選手はラ・ケプラーダでのカウントアウト狙いもクリアされ、コーガン組長はトップロープに乗せると三角飛びフライングラリアットで場外へ。あえてアグネス選手の得意分野である空中戦でも身軽さを見せつけながら、セコンドを介入させまくりでバッドエンドへ突き進みます。
コーガン組長はディープインパクトで突き刺すとシャープシューターもエスケープされ、再びセコンドを介入させるとレフェリーがカムバック。山田組メンバーをラリアットで制裁し、コーガン組長をパワーボムで叩きつけてアグネス選手に奮起を促します。それでも不知火からのムーンサルトプレスを剣山カットしたコーガン組長は、山田組会長のイスパイルを受けてデスバレーボムの体勢に入ります。
アグネス選手は上空で向き直るとフランケンで切り返し、すぐさまドルフィンマジック→ムーンサルトプレスで劇的な逆転勝利!!驚異的な粘り腰は団体一の負けず嫌いという気持ちの強さを証明するものでした。これからどんな王者像を築いていくのか。
そして山田組としては無冠の状態になってしまいましたが、逆に好き放題暴れやすくなったとも解釈できます。どんな仕掛けを用意してくるかに注目しても面白いかと。



サプライズ続出のオーラスがまさかの陥落劇という刺激的な興行でした。試合内容の高さと中身の濃さは試合数以上にボリュームを感じさせます。
次回開催予定は9月の連休中になりそうなので、スケジュールしだいで観戦を検討します。
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