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2017年03月09日07:17

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私達は 東日本大震災に負けたのです


「 震災に負けるな! 」
「 津波に負けるな! 」
「 私達は東日本大震災に負けるわけがない 」
「 頑張れ東北! 」
 
いいえ
私達は 東日本大震災に負けたのです
津波に負けたのです
完膚なきまでに叩きのめされて
人生が変わってしまったのです
 
とても後ろ向きな言葉で
がっかりするかもしれませんが
負けを認めなければいけないのです
そこから始めなければいけないのです
 
大切な家族が亡くなりました
かけがえのない友人知人が亡くなりました
ある日突然 二度と逢うことが出来なくなりました
「 よく生きていたね 」と
抱きしめ合うことが出来ませんでした
 
語り部ではお話ししますが
私は今でも震災で亡くなった人の様子を
文章に起こすことが難しいのです
 
いくら詳細な文章を書いて読んでいただいても
あの日の 空気や津波の匂い 音
空と海の色 遺体安置所で私が経験したこと 
絶対に伝えきれないものだと知っているからです
生き地獄以外の何物でもなかったのです
 
東日本大震災では
かけがえのない多くの命が奪われました
命を守るための備えが甘かった私達は
完全に負けたのです
 
震災後 被災地の状況に対して 
励ましの言葉が生まれました
その優しさが 有難くもあり嬉しい反面
時間が経過するほど疑問がわいてきます
 
その励ましの言葉をかけてくれる人の
足元は本当に大丈夫なのでしょうか
私達が津波に負けたことを
どのように理解されているのでしょうか
 
生きていても 
心をさらわれ抜け殻になってしまった私達が
どうやって この先を生きるかご存知でしょうか
 
もう完全に負けたのですから
次の災害で かけがえのない命が喪われないように
そこから考え始めなければいけないのです
「 震災の真実を知ろう 」
「 津波の真実を知ろう 」
「 私達は今後の災害に決して負けてはいけない 」
「 自分たちの世代から変わって行こう 」 」
 
ここから 始めなければ
今後の災害にも負け続けるのです
 
これまでは この時期 
3月11日をめがけて
多くの人の興味関心が被災地に向くことに
被災者として 良い印象がありませんでした
ですがこの現象を 逆に考えれば
被災地に興味関心が向くこの時期だからこそ
自然災害の恐ろしさや
被災者の心を知っていただくのには
最適な時期だと思うのです
 
これまで他人事だと思っていた方や
関心はあっても踏み込むことをためらっていた方が
今年のこの時期から ご自分のこととして
考え始めるきっかけになるかもしれません
希望的観測かもしれませんが
そうなって欲しいと願わずにいられません
 
一人の語り部の力では限界があります
私の思いをぶつけただけの稚拙な記事ですが 
多くの皆様にご覧いただくことで 
大切な方の命を守る話し合いの
一番最初の小さなきっかけにしていただければ幸いです 
ご自分のタイムラインでシェアしてくださる皆様
貴重なお言葉を添えてシェアしてくださる皆様
いつもシェアして頂き 
そしてお力添えいただき 本当に有難うございます
 
#語り部佐藤麻紀
 
 



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