野村克也氏 黒田の永久欠番に異議「俺を抜いてからにしろ」
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野村克也が、昨シーズン限りをもって現役引退した黒田博樹について、所属した広島カープでその背番号「15」を永久欠番とすることに異議を唱えているようですが、このNPBの“重鎮的存在”ともあろう御方が何を戯けたことを宣って居られるか、と、まず感じましたね。
近年、NPBであまり聞かれなくなった永久欠番ですが、広島カープの松田元オーナー曰く「理由はふたつ。彼の残した成績と優勝したこと。それとお金だけではない価値観をいまの社会に示した」だそうで、特に7シーズンのMLB(通算79勝79敗)生活を終えて広島に戻ってきた後者を永久欠番の理由としたことが、目新しい動きだと感じましたね(個人的には些か違和感がある)。チームへの貢献度という観点で、MLBの一部に見られるようなフレキシブルな視点を適用したことも、大きいと思います。
そのMLBだと永久欠番はよくあることで、選手や監督、まれですがコーチとしてHall Of Fame入りを果たすなどそのチームで輝かしい実績を残した人を讃える場合もあれば、昨年ボート事故で亡くなったJose Fernandez(Miami Marlins、背番号「16」)のようにチームの中心選手として活躍しながら不慮の事故で早世した選手を永久欠番とすることもあり、その考え方はチームによって細かな違いがあるようです。例えば、New York Yankeesが1、3、4、5、6、7、8、8、9、10、15、16、20、23、32、37、42、44、46、49、51の21人(これに2が加わるはず)の永久欠番があるのはよく知られた話ですが、歴史の新しいチームではまだ独自の永久欠番が存在しないか、あっても一つと言う例もあります。これに加え、初のアフリカ系の選手だったJackie Robinson が着けていた「42」がMLB30球団共通の永久欠番に指定されており、その初昇格を記念したJackie Robinson Dayでは全てのMLBの選手が「42」の背番号でプレイするのは有名ですね。
それに対し、NPBでは最近は選手の功績に対して永久欠番とするケースは少なくなり、むしろ背番号を“名跡”の一種のような扱いで見るチームが増えた印象がありますね。所謂「エースナンバー」とされる「18」をはじめとする10番台の背番号が毎年のようにドラフト上位指名の投手に付されたりとかは、その一例でしょう。
確かに、名捕手にして強打者だった野村克也の現役時代は実に輝かしい実績を残しました。しかし、所属した南海ホークス(福岡ソフトバンクの前身のまた前身ですね)がその背番号「19」を永久欠番にしなかったのはチームを離れた背景に問題が生じていたためであり、南海のプレイングマネージャー(選手兼任監督)を解任された後もロッテ、西武で現役を続けていましたね。南海ホークスで円満に引退できていれば、背番号「19」を永久欠番にしていたと思いますし、チームのその後の歴史も変わっていたかもしれません。
永久欠番の是非は、チームの考え方次第と言えます。広島カープが決めたことであり、野村克也が広島カープに在籍していなかった限り、チームの見解とかの批判など“筋が違う”と思いますが……。
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