改めて、言葉の「定義」を正しく知ることは、現実を見る上で極めて重要です。
生命保険会社勤務の方が、「日本が内需主導の経済成長すると言われても、ピンとこないのですが」と、言って来ました。というわけで、「内需って何ですか?」と聞いてみたところ、「それは分かりませんが」と答えたのです。
自分で理解していない「言葉」を使い、よくもまあ質問できるものだと、逆に感心してしまいましたが、日本人のほとんどはこんなものでしょう。
ちなみに、内需とはGDPにおける外需(純輸出)を除くものです。
すなわち、民間最終消費支出、政府最終消費支出、民間企業設備、民間住宅、公的固定資本形成の合計です。
GDPの構成を理解していれば、例えば「内需=個人消費」といった勘違いを避けられます。
さらに、「内需=個人消費」ではないと理解していれば、「日本は人口が減っているので、内需は増えない!」といった理論の間違いに気づくのです。
一人当たりの支出が一定と仮定して、人工が減ることで縮小するのは「消費」であり、「投資」は無関係です。
投資(GDPの民間企業設備、民間住宅、公的固定資本形成)が増えるか否かは、国民や企業、政府の「意思」の問題なのです。
また、人口云々にしても、現在の日本の人口減少ペースは、わずか0.2%に過ぎません。
高々、0.2%です。
しかも、高齢化の進展により、日本の消費総計(民間最終消費支出+政府最終消費支出)は、むしろ拡大基調にあります。
日本が経済成長していないのは、消費が減っているためではありません。
投資が縮小しているためです。
日本国民が投資する「意思」を持たないからこそ、経済成長しないのです。
などと、懇切丁寧に「定義」「数字」に基づいて説明してあげても、「でも、このまま人口が減り続ければ、何十年後かには日本は衰退する」などと、典型的な「認知的不協和」の反論をされます。
すなわち、日本は「もはや成長しない」と頑なに信じ込んでいた人たちにとって、「実は、日本は投資を増やせば普通に経済成長できる」という事実は、まことに都合が悪いのです。
認知的不協和に陥った負け犬たちは、何とか「日本が成長しない道」を考え出すべく、懸命に頭を絞るわけでございます。
この手の負け犬根性こそが、あるいは「日本衰退至上主義」こそが投資を減らし、日本の経済成長を妨害しているんだっ!と、叫びたくなるわけですが、
日本人の多くに染み付いたこの種の負け犬根性、果たしてどうすれば払しょくできるでしょうか。
皆さんも考えてみてください。
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