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2017年02月11日06:55

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心のケアと言われるもの

心のケアと言われるもの
 
あんなに大きな災害にあった人達は
どんなにか心が傷ついたことだろう
傷つかないわけはありません
それは人の身になって考えられない人にも
簡単に想像できることでしょう
 
被災後の生活が落ち着く間もなく
様々な団体や 行政を通じて
「 心のケア 」と呼ばれる相談窓口が
それはもう 驚くほど多く開かれました
中には被災者のもとに
心のケアの専門家と名乗り
何でもお聞きします
困っていること 辛いこと
何でも良いので話してくださいと突然現れたり
被災した人が聞かれるとつらい内容の
似たようなアンケートが何枚も何枚も届きました
 
子供たちの今後のケアに役立てたい
この張り裂けそうな胸の内を救って欲しい
そのような思いでアンケートにも記入しました
 
記入したと言っても 
その頃は字もまともに書けない状態でしたから
書く作業のような生きることに直接関係ない作業は
本当に煩わしいものでしかありませんでした
 
それでも 今後のためと思い書き込みました
しかし その集計結果は行政で行われたものが
たった一度届いただけで 他のものは
未だ 私のもとに届いていません
 
私達は実験台ではないのになぜ?
自分の子供のためを思って書いたのになぜ?
 
アンケートを行った機関に問い合わせましたが
今のところ公にする予定はありません
そのような答えに 気力が抜けていきました 
それ以来 私は全く
心のケアというものを 信じられなくなりました
アンケートが届くと すべて捨てるようになりました
 
では どうやってこの心を
生きる方向に向けることが出来るのか
 
一番初めは 誰にも心配をかけられないと思い
自分で何とかしようともがきましたが
どうにもならない状態でした
これは 心の自助が出来ない状態です
( 自助とは自分で自分を助けることです )
 
震災後 夫と二人になった時に
お互いどうやって逃げたかから話し始まり
何日も何日も 大の大人が泣きながら
自分たちの置かれた状態を把握して
お互いがお互いを支え合える意味を知り
震災後を生きる覚悟のようなものが出来ました
これが言うなれば 心の互助というものなのでしょう 
( 互助とは家族のように
  一番近しい人同士で助け合うことです ) 
 
もちろんこの間も お互いが
心の自助をしようともがいていました
 
そして 最近になって
私達と同じように被災して
言葉にできない想いを抱えている方々と
お話をする機会が出来た時に
やっと やっと 本当にやっと
夫以外の人に話すことが出来たのです
いえ 全部話す前に みんなわかってもらえる
そんな安心感 安堵感が 
冷え切って固くなった心を温めてくれます
これがお互いの心の共助なのだと感じています
( 共助とは 
  防災においては地域や市民での助け合いですが
  この文章では 
  辛い震災を体験した者同士という意味合いです )
 
震災を体験したの者同士話し合うと聞くと
「傷のなめ合い」「とりとめのない慰め合い」と
捉えられるかもしれませんが決してそうではありません
 
お互いに あの時こうだったんだよね
私はこう思ってたんだよね
そうやって 振り返りながら前を向くのです
 
震災を経た人間にとって
心の自助はこれからもずっと続きますが
この様な方法で心が和らぐこともあります
 
暖かくなって 良い時期が来たら
何の縛りもない 被災した者同士で
自由にお話しする機会を作りたいと思っています
暖かくなる日が とても待ち遠しいです
 
 
一人の語り部の力では限界があります
私の思いをぶつけただけの稚拙な記事ですが 
多くの皆様にご覧いただくことで 
大切な方の命を守る話し合いの
一番最初の小さなきっかけにしていただければ幸いです 
ご自分のタイムラインでシェアしてくださる皆様
貴重なお言葉を添えてシェアしてくださる皆様
いつもシェアして頂き 
そしてお力添えいただき 本当に有難うございます
 
#語り部佐藤麻紀
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