mixiユーザー(id:2940502)

2016年10月31日05:25

331 view

土曜ギリギリ日記221(ほんとは日曜オフ日記ね):「何者」


演劇に打ち込んでいたタクト。そのルームメイトで、バンドボーカルのコータロー。二人の同級生で、堅実なミヅキ。ミヅキの友人で、海外留学経験を前面に出す高プライド女子リカ。四人の若者たちの就活が始まり、エントリーシート作成からwebテスト・筆記試験を経て面接と忙しい日々が続いていく。ある者は希望職種を変更し、ある者は中小で妥協し、ある者は他者を押しのけてでも自己をアピールし、そしてある者は…そんな彼らを冷たい目で見つめ批評していた。果たして彼らは何者なのか?




「何者」。現代日本の20代アクターたちの中で、最高のメンツを揃えたと言って良い青春映画。「桐島」同様、どの役に自分を重ねて見るかという楽しみ方もあるし、就活のリアルを知る機会にもなります。俺なんか40過ぎだし就活もしてないから、まるで近未来SFを観てるかのような感覚だったけど、ちゃんとそういう客の目線なキャラもいるんですよね、山田孝之なんですけど。

実はこれ、14になる息子と見に行きました。もう何者にもなれないオッサンと、まだ何者でもない中学生が「何者」を観るという不思議な感覚。これは珍しい映画体験でしたねー。

以下はネタバレ…


フォト



引き算引き算引き算引き算引き算


SNS時代らしいクライマックスでしたね。タクトを糾弾するときの二階堂ふみの演技の迫力、凄かった。裏アカのネタバラシを芝居形式にしたメタ演出は、ツイッター発信が自己愛・自己表現であるというメタファーで、それを有村架純が観客にいることで猛烈な羞恥心に襲われるというのも上手い。邦画お家芸の「説明セリフの嵐」や「感情はシャウトして伝える」などがなく、非常にクールな気分で観ることができました。今時の若者は、こんな暗いことやってるのか!と年寄りは驚きそうだけど、あの二面性というか裏アカの内容なんて、誰しも心の中に持ったことがあるし、それを見透かされたことだってある。だから普遍的な青春映画として、普通に面白いのです。妬みや嘲笑をいくら続けていても、主人公は何者にもなれないと気づきます。どんなにイタくてもダサくても、足掻いている自分をまず認めるところから始まる…それに気づいたのは大きな成長かも知れません。ギンジの顔を隠す演出が凄く効いているのは、このオチがあるからこそ。俺だったら、ギンジは佐藤健の二役で演じさせるところだけど、実際はどうだったのかな?

4 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2016年10月>
日 月 火 水 木 金 土
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031