少年誌ってもうそんなに売れてないんだね
こちかめも終わってしまったようだし
彼岸島くらいか、なんとなく続いてそうなのは。
60年代は50円、100円のお小遣いで少年が読める新しいメディア(今でいうTV)
70年代は子供の妄想をエスカレートさせる暗黒面(あばしり一家とかがきデカのパンク)
80年代は今に続く格闘ヒーローものの完成(アラレちゃんから北斗の拳を経てドラゴンボール)
ここまではまだ190円で中学生が小遣いで毎週読めた。
89年のバブルあたりが漫画のピークで、競争も激しかったのか?
運悪かったか?その漫画バブル絶頂の93年に私がジャンプでデビューしてしまった。
出版社担当編集は貴族であり、王である。誰も逆らえない。
セリフも変えられたり。
なのでデビューしたって、あと何年も打ち合わせで鍛えられる。
挙句、新人の初連載は5段抜きで小さいコマにセリフが詰め込まれた
小説だか漫画だかわからないものになっていることがしばしばあった。
大御所でないと1ページに3段はなかなか使わせてもらえない。
でもその時出てきた新人は、いまだ続いている。
沙村広明とか。
そういう空気の中、バスタードやらいろんなものの中で
「特に何も考えていない漫画が載ってしまった」ことに
すごく違和感を覚えてしまったことを覚えている。
個人的には70年代の過激な雰囲気をもう一度出したかったのだが、あまり良い出来でない。
当時はキャラクターを引き立てる格闘のストーリーラインがおおむねできてしまっていたからだ。
簡単に言うと、マッドマックスをなぞって別の主人公を当てれば誰でも賞は取れたというわけ。
2000年以降にそれがおかしくなってくる。たぶん売れなくなってきたからだろう。
95年まではゲーム誌が頑張っていたが、ゲームバブルもインターネットで終了し
ゲーム誌も終焉、2000年には石原知事のコンビニ規制でアダルト漫画も絶滅。
その辺で私も筆を折ったが、すでにエロ漫画家は片手間であった。
今もネームを切って盆栽漫画を描いているが、もう5年ほどやっている。
時間をかけると漫画のストーリーは深くなるものだ。
だから週刊連載なんて70年代にはじめてできたときは、”殺す気か”と
作家連中に言われたわけ。
今はそれがどれだけつらくて、しかもお金になりづらいか、若者のほうが
現実をわかっているということか。
私の時代は子供っぽくて、とにかく夢の世界を描くことばかり考えていた。
モビルスーツ、パワードスーツが飛び回る未来世界。
理想の女の子が引っ越して毎日すれ違う純愛世界。
今の作家は現実の仕事や社会の中のレポートや経験をもとに
漫画を描くようになっている。
フクイチもうそうだが、それが受ける。
漫画は子供から、大人のものになった。
モビルスーツやパワードスーツが出てくれば、詳細な考証が必要になる
隣に越してきた理想の女の子は、実は変態だったとか、そっちのほうが面白い。
それは70〜90年代のルポライターの分野ではなかったか。
今の漫画は職業漫画を確立したアフタヌーンの考え方の延長にあると思う。
しかし漫画が現実世界の問題をわかりやすく伝えるためのメディアになったら、
少年の夢はもうないだろう
売り上げ減もルポや週刊誌のようになっていくと思われる。
漫画はフライデーと同じ道をたどりそうだ。
少年の夢はスマホの中に、アメリカから発信されるポケGOに詰まっているのか。
やはり次世代の夢はITそしてAIというのは、まだまだ続きそうだ。
コミックもA4から解き放たれ、モニター一コマのカラーに移っていくのだろう。
■漫画家は憧れの職業じゃなくなった デビューと就職、天秤にかけて 【竹熊健太郎、漫画を語る】
(ウィズニュース - 10月24日 07:00)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=220&from=diary&id=4256402
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