昔々あるところに、ウサギとカメがいました。
ウサギはカメに言いました。
「どっちの足が速いか競争しないか?」
「いいよ」
「それじゃ、あの山の頂上の木まで競争だ」
よーい、ドン!
二匹は走り出しましたが、カメの足の遅さにあきれてウサギは途中の道で昼寝を始めました。
「ぐぅ〜、ぐぅ〜」
ウサギが昼寝をしているあいだも、カメは一生懸命走りました。
「ゴール!」
先にゴールをしたのはカメでした。
「しまった!寝過ぎた!」
「カメさん、カメさん、もう一回だけ勝負してくれないか?」
ウサギは負けたのがくやしくて、再戦を求めました。
「いいよ。じゃあ今度は、あの、ずーーーーーと、向こうに見える山の頂上の木まで競争しよう」
「えぇ!あんなに遠くかい?」
「イヤならいいよ」
「わ、わかった。よし、勝負だ!」
よーい、ドン!
今度は負けるものかと、ウサギは一生懸命に走りました。
「ゴール!」
しかし、今回も勝ったのはカメでした。
スタートから15年。
ウサギが寿命を迎えてから、10年後の出来事でした。
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