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2016年07月28日16:35

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「 謝りたいこと 」について


来月になれば お盆になり
亡くなった家族を迎える準備が始まります
 
「 謝りたいこと 」について
 
この時期 雄勝にいた頃は
海からの風の匂いが 夏の訪れを知らせてくれました
 
海水浴に訪れる人たちのにぎわう声
夏祭り 盆踊り 花火大会 
短い夏を楽しむみんなの笑顔
そして 夜の雄勝湾一面に
静かに流れる たくさんの灯篭 優しい灯り
 
本来ならば 私もそうやって
亡くなった母や祖母を迎えて
お盆の間お線香をあげ 許された時間を一緒に過ごし
送るときには そっと灯篭に灯りをともすべきなのでしょう
 
でも できないのです
どうしても まだ できないのです
津波で亡くなってしまった母と祖母を
また海に連れていかれてしまうようで できないのです
 
母と祖母が亡くなってから今まで
父のもとにある仏壇の前に座り
何度も 線香に火をつけ手を合わせる真似をしましたが
そこには 私の母の面影も祖母の面影も感じられません
ただ 写真があるだけ それだけです
 
いくら供養をしてあげたいと思っても
未だに 悲しむことに向き合えません
あの日から 
なぜ どうしてという怒りの感情のまま
悲しむことができません
二人が亡くなってしまったことを頭では理解していても
胸の中心が納得できないままなのです
 
こんなに胸が裂けるほど会いたいと願っても
それはもう 絶対にかなわないことなのです
 
震災で多くのものが変わってしまいました
今まで信じてきた 常識も倫理観も
一瞬で簡単に壊れました
  
母が病院で亡くなったと知らせにてくれた父に
子供のように涙を流す父に向かって
なんで!なんで!お母さん亡くなったって?
なんでなの! なんで!なんで!
そう言って父に当たり散らしたのも私
 
5年も経ったのに 母と祖母にしっかり手を合わせて
ちゃんとした供養をする気になれないのも私
 
まともに供養をしようなんて
心から仏壇に向かってしまったら
母と祖母の死を認めてしまうことになる
それを 私の心は まだ許すことができないのです
 
生きているうちに 一緒に美味しいものを食べたり
旅行に連れて行ったり
欲しいものを買ってあげられなかったことよりも
 
これが本当の親不孝になってしまいました
 
今は 私の胸の中にいる母と祖母のままで
そっと 一緒にいたいと思っています
 
震災前に もっと災害の怖さを知っていたら
もっと 本気で対策をしていたら
そう思うと 胸の奥が鷲掴みにされるようです
 
最近 また各地で地震が起きているようです
災害は 起きた時ばかりが大変なのではありません
お金や物資 人材があれば 建物の復興はすぐできます
しかし 人の心の復興はとても難しいものです
 
どうか 災害の現実を知ってください
そして ご自分のことに置き換えて 
大切な人の命を守るための話し合いをしてください
 

被災した人間の気持ちの一端です
シェアしてくださる方がいらっしゃいましたら
ご自由にお願いいたします

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