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2016年06月29日16:11

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「 希望の架け橋 」について


東日本大震災から5年
この5年という期間で
被災者と未災者の間にある
見えない谷間が広がり続けています
 
「 希望の架け橋 」について
 
東日本大震災直後
その災害の大きさを目にした人々は
誰もが普段の生活に潜んでいた災害の怖さを実感し
「 こんなに大きな災害が
  自分の身に降りかかったらどうしよう 」と
わが身に置き換えて考えていたはずです
 
しかし時間が経過するにつれて
瓦礫だらけの遠い町の映像にもなれて
いつしか自分でも気づかないうちに 
震災当時の気持ちから離れていきます
中には もう震災のことなど無かった事にしたい
そう思われる方もいらっしゃいます
 
「 災害が起きたら 起きた時で
  何とかなるものだ 」
「 自分の住んでいるところでは 
  災害が起きたとしても あんなにひどくはならない 」
そういう考えを口に出す人も出てきます
 
簡単な言葉で言ってしまえば それは
「 災害への目隠し 」であり
「 ほとぼりが冷めた 」と
安心を求める為の 逃げ口上なのです
  
どんな災害にも自分を慣らしてしまう鈍感さが
被災者と未災者の間にある
見えない谷間を深くし
お互いの距離感が広がるのです
 
しかし 時間がどれだけ経過しても
いえ 経過すればするほど
まるでご自分が被災されたかのように 
被災地の現状に心を痛め そっと寄り添い
被災者の言葉に 耳を傾けてくださる方がいらっしゃいます
 
この方たちは 両者の気持ちがわかる方たちです
災害から離れていく 周囲の人の心を悲しみ
そのことに罪悪感にも似た複雑な感情をいだいて 
ご自分を責める方もいらっしゃいます

この記事をご覧くださっている方の中で
そのように感じているという方は
どうかご自分の優しい気持ちを責めないでください
皆さんは 唯一
被災者と未災者の間に立つことの出来る方なのです
 
語り部は 語り継ぐことで先の世代まで
災害の実態を知らせ 命を守る警鐘を鳴らす作業です
ですが それではまるで足りないのです
 
私の語り部を聞いてくださった方に
「 お家に帰られたら 大切な方に
 こんな話を聞いてきたよと話してください 」
「 じゃあ 自分たちの場合は
  どういう防災をしたらよいだろう?
 そのように命を守る話をする
  ほんの極最初の 小さなきっかけにしてください 」
必ず毎回 そのようにお願いしています
 
被災者と未災者の狭間に立っていらっしゃる皆さん
どうぞ 怖がらずに命を守るための 
きっかけの種を 大切な人の心に植えてあげてください
その種を植える作業を 周りから馬鹿にされることは
決して怖いことではないのです
災害でその人を亡くしてしまうことの方が
取り返しのつかない 
何にも例えようもない恐ろしいことなのです
 
皆さんのまいた きっかけの種が
命を守るための希望の架け橋になるのです
 

被災した人間の気持ちの一端です
シェアしてくださる方がいらっしゃいましたら
ご自由にお願いいたします

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