世界的に取引が規制される象牙。
アフリカでは、高価に取引される象牙を狙う密猟者が跋扈している。
密漁、というイメージで語られるレベルではなく、
数台のジープと航空機を駆使し、戦車を撃つような大口径のライフルで象を撃つ。
保護するレンジャーたちは、時には惨殺された象の一族を見つけることもある。
広大で経済力が強いわけではないアフリカでは、
航空機があれば国境を越えるのは容易で、一旦象の生息範囲外の国に持ち出せば、
容易に国際ルートに乗せることができるのである。
ここからは個人的な想像だが、航空機まで使用できる密猟者、
背景には企業があるにしても、それほど大掛かりなものを隠蔽できるとすれば、
象を保護すべき国までもが、何らかの形で荷担している可能性も感じる。
さて、このような話をすると、日本人の多くは素直に胸を痛め、
象へ同情し、ハンターを憎悪する。
しかし、その一方で、日本は象牙取引に関して国際的な非難を浴びていることをご存知だろうか。
密漁だの不法取引だのというと、お近くにやらかしそうな国があり、
事実、彼らは世界的にも貴重品を好み買いあさり、あまり手段は選ばない。
ところが、象牙や鼈甲などの一部のものに関しては、
日本人もまた世界一のスキモノなのだ。
日本で象牙製品を買うと、「規制以前に輸入された合法的なものです」と表記されていることが多い。
しかし、ワシントン条約への加盟は1980年である。
35年後の今、未だに市民に手が届く価格で象牙が手に入るほどのストックがあると、
本気で思うだろうか。
カラクリは、国際的な動物保護団体の覆面調査の結果を、
新聞が報道することで最近明らかになった。
「自宅で見つかりました」
と象牙を持ち込むと、
「それが1980年以前からあったと書いてくれればOKですよ」
と、非常に簡単な手順で偽装ができ、さらにそれを買い取り側が指示する、
という手口が暴露されてしまったのである。
もちろん、買い取り側に悪意はないだろう。
しかしこれでは、容易に象牙の流通を許してしまう。
日本人はある意味で性善説を根底に持っており、
例えば象牙を見て誰がいつこの象を撃ち殺したのかというところまでは思わない。
それは非常に美徳でもあるけれど、愛情の対極にあるという無関心とも言える。
全般的に、日本の動物に対する対応は遅れがちだ。
コメント欄でも朝日新聞の反日のように書いている人もいるし、
朝日新聞なのでそういう面もあるだろうが、少なくとも試金石にはなるだろう。
人の振りを見て我が振りを治せるならそれに越したことはない。
直接悪い点を知らされたのなら、なおさらのことだ。
■逃走シマウマ「バロン」は、なぜ死ななければならなかったのか? 明治から続く「動物商」の実態
(ウィズニュース - 06月09日 07:00)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=220&from=diary&id=4034083
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