易者「そこのあなた。そう、あなたですよ」
女「私に何か?」
易者「あなた、最近よくないことがおこりましたね」
女「ど、どうしてそれを」
易者「私は見ればわかるんですよ」
女「じつは、彼氏に振られるし、会社もクビになったんです」
易者「それは不幸なことですな」
女「私は、これからどうしたらいいのでしょうか」
女が易者に尋ねると、易者は一つの不恰好な壺を取り出した。
易者「これは、幸せの壺と言ってな、見た目こそよくないが、持っているだけで幸せが訪れる壺だ」
女「そ、それを譲ってください」
易者「10万円だ」
女は迷ったが、10万円なら払えない額ではなかった。
女「買います。ちょっと待っててください。銀行でお金をおろしてきます」
易者「わかった」
女が立ち去ろうとすると、易者の背後から声が聞こえた。
警察「警察だ。そこを動くな。逮捕する」
ガチャッ
易者「く、くそう。離せ!」
女「あ、あの、、、」
警察「お嬢さん、騙されてはいけませんよ」
女「え?」
警察「この男は、王家に仕える陶芸家なんですが、失敗した粗悪品の壺を幸せの壺と偽って高額で売っているんですよ」
女「な、なんですって! じゃぁ、この男、、、、
詐欺じゃん!」
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