『すべての生命は海から生まれた』
何一つ動くものがない地球に、海は生命を与えたのだ。
海は、まず始めに単細胞アメーバのような単純な生き物を創り出した。
それから長い年月をかけ、手足やエラ、複眼や翼を持った生き物など、数百の生き物を創り出した。
さらに年月が流れたある日、海は既存の生き物に変化をつけることにした。
これにより、羽の模様が違う蝶や、足の短いネコなどが現れ、生き物の種類は数千倍にもなった。
また長い年月が過ぎていった。
そして時は現代。
海は、生き物を創ることをしなくなっていた。
(近年、新種が発見されにくいのはこれが原因である)
海は、悩んでいた。
「私は、今まで様々な生き物を創り出してきた」
「水中を泳ぐものや、空を飛ぶもの」
「形や色、大きさを変えた生き物も数多く創ってきた」
「これ以上、新たに違う生き物を創ることができるのだろうか」
「創造力の限界ではないのか」
うみの苦しみであった。
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