東京圏は世界最大のメガロポリスです。
なぜ、東京が世界一の都市に成長した、あるいは「成長してしまった」のかといえば、公共交通インフラの整備につきます。
日本は元々、大東亜戦争敗北前から鉄道王国でした。
鉄道を発明したのはイギリスですが、鉄道網を発明したのは日本なのです。
人々は、鉄道と徒歩で移動することが基本でした。
バイクや自動車は贅沢品か、もしくは鉄道の補助的な役割を果たしていたに過ぎません。
敗戦後、東京には高度成長に伴い、膨大なインフラ投資が集中。
車やバイクを使わなくても、徒歩と鉄道の組み合わせで膨大な人々が移動可能となりました。
だからこそ、東京は膨張を続けているのです。
というわけで、我が国は人々が大量のバイクで移動するという「時代」を経験することがありませんでした。
それどころか、都市の膨張が新たなインフラ投資を引き出し、東京圏はひたすら便利で快適になっていきました。
東京圏で毎日、満員電車で揺られている人たちが、一斉に「バイク移動」を始めたと想像してみてください。
その瞬間に、都市の発展は終わります。
ベトナムのハノイには、公共交通機関がほぼありません。
というわけで、人々はバイクで移動しているわけですが、彼ら、彼女らが自動車に乗り換えていくと、ハノイの発展は終わるでしょう。
渋滞が極端に悪化し、物流が成立しなくなります。
とはいえ、ハノイは地下に軍事施設などがあり、政府が地下鉄建設を禁止しているのです。
皮肉な話ですが、ベトナム経済が発展し、国民が豊かになればなるほど、バイクから自動車への乗り換えが進み、都市発展が頭打ちにならざるを得ません。
それに対し、我が国は、東京があまりにも便利になりすぎ、東京一極集中という「国難」を抱える状況になってしまいました。
東京一極集中は、安全保障を弱体化させると同時に、少子化の主因の一つになっています。
若い世代が東京圏に移動すると、結婚しなくなってしまうのです(データで裏付けられています)。
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