mixiユーザー(id:21183267)

2015年10月26日22:59

176 view

3本の矢

安倍総理が自民党総裁に再任された際に言い出した
「新・三本の矢」に対する違和感が綺麗に解消しました。

名目GDP600兆円を目指す「希望を生み出す強い経済」。
出生率について1.8への上昇を目指す「夢を紡ぐ子育て支援」。
介護離職ゼロを目指す「安心につながる社会保障」。

確かに、全て射抜くべき的、つまりは目標であり、目標を実現するための政策(=矢)ではありません。

2012年に安倍総裁(当時)を支持したのは、総理が「デフレ脱却」という的を射抜く矢として、「第一の矢 金融政策」「第二の矢 財政政策」「第三の矢 成長戦略(実は構造改革)」という、具体的な手法を掲げたためです。
ただし、三本目の矢については、「言葉の定義のすり替え」が行われましたが。

金融政策は、量的緩和。しかも、インフレ目標「二年で2%」と、目標も具体化(すでに忘れ去られているようですが)。

財政政策は、政府がおカネを使う。

成長戦略については、当初の安倍総裁は「スーパーコンピュータ京や再生医療などのイノベーション」と、説明していました。
安倍総裁の説明を聞いたとき、「京の次の世代のスパコン製造や、再生医療の推進には、結局は政府が財政を出すしかないのだから、第二の矢で統一してしまえばいいのでは?」という違和感を覚えたわけです。

現実の成長戦略は、ご存じの通りTPP、農協改革、発送電分離、派遣法改正、混合医療推進、国家戦略特区、外国移民受入などに代表される構造改革でした。

金融政策と財政政策は、何を意味するかが明白で、抽象度が低い具体性に富んだ言葉です。
それに対し、成長戦略は前の二つに比べると、明らかに抽象度が高くなっています。

つまりは、後から、「成長戦略とは、実は構造改革のことだよ」といった「定義変更」が可能な言葉なのです。
本当に、言葉は重要です。

そもそも、構造改革は「供給能力を高める政策」であり、デフレ対策ではありません。
競争激化によって生産性を高め、物価を引き下げる「インフレ対策」なのです。

抽象度が高い成長戦略を「三本目の矢」として打ち出し、中身を「スパコン開発や再生医療推進」から「構造改革」へとすり替える、政治的な詐欺行為が行われたわけです。

新・三本の矢にしても、「成長戦略」の事例を知ると腑に落ちると思いますが、政治家が真の意味で問題を解決できるか否かは、言葉の概念について深く考えていけば、ある程度はわかります。

やたら抽象度が高い言葉を乱用する政治家は、「真の意味で問題を理解していないか、もしくは問題を解決する気がない」のいずれかであると考えて、まず間違いありません。

最近、抽象表現の多用が多くなってきた安倍総理は、果たしてどちらなのでしょうか。
大変、残念なことに、「両方である」という可能性も否定できないわけでございます
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2015年10月>
日 月 火 水 木 金 土
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

最近の日記

もっと見る