mixiユーザー(id:21183267)

2015年10月20日23:29

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引き続き、フォルクスワーゲン

引き続き、フォルクスワーゲンの話題です。

フォルクスワーゲン(以下、VW)の不正問題は、現在の世界を支配している「グローバル株主資本主義」の問題が、
最も悪い形で露見したものではないかと考えています。

そもそも、株式とは企業の純資産です。
上場企業は株式市場に株式を売却し、資金を調達し、設備投資などに投じて利益を出し、純利益の一部が配当金として株主に還元されます。

かつての我が国では、株式購入とは「企業を応援すること」であると言われていました。
今でもそう思っています。

ところが、グローバル株主資本主義の下では、株式購入の目的は単純におカネ(利益)です。
利益には、配当金はもちろんのこと、キャピタルゲイン(株式の値上がり益)も含まれます。

特に、グローバルというか「外国人」や「外国の機関投資家」は、その国の国民と運命を共にしていません。
VWで言えば、VWの株を購入したグローバル投資家は、ドイツ国民のことなど気にしません。

単純に、自らの投資に対するリターンを最大化するために、グローバル投資家はVWの経営陣に「利益最大化」を要求します。

しかも、長期的な利益ではなく「今四半期」という短期の利益です。

すでに辞任したVWの元CEOマルティン・ヴィンターコーンは、就任した07年時点で「18年までに販売台数を1000万台にする」という数値目標を掲げました。

その後のVWは高級ブランドを次々に買収し、中国への投資も拡大。
VW車の販売台数の三分の一が中国という状況になっています。
VWの課題は、アメリカ市場の開拓でした。
特に、ハイブリッド車で先行しているトヨタに勝つためには、アメリカ人にHV以上のビジョンを訴えかける必要があります。

というわけで、VWは「クリーンディーゼル」の技術をひっさげ、アメリカ市場のシェア拡大を図りました。
ところが、技術的にアメリカの排ガス規制を低コストでクリアすることができず、不正ソフトウェアというとんでもない方向に走ったわけです。

問題は、ここからです。

VWの経営陣に「利益! 利益!」と圧力をかけていたグローバル投資家たちはどうするでしょうか。

もちろん、VWの株式を売り払い、別の企業におカネを移すわけです。
すでに、VWの株価は四割も下がっています。

グローバル投資家は、何しろ「グローバル」でございますから、
VWが、あるいはドイツ企業が問題を起こすと、他の企業、他の国におカネを移します。
自分たちの圧力が、VWの不正の一因だったとしても、グローバル投資家は何の責任も負いません。

グローバル投資家が原因で、VWが不正に手を染めたとしても、責任を取らされるのはVWの経営者や社員であり、あるいはドイツ国民というわけでございます。

グローバリズムが原因で発生した問題の責任を取らされるのは、あくまでナショナル(国民)。
この非対象こそが、今後の世界の歴史を動かしていくと予想しています。
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