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2015年10月03日02:04

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懐中電灯と設計思想(3)

また例によってアレです。

(1)では懐中電灯の明るさには設計思想により優先順位があるという話、
(2)では具体例として明るさが1種類のもの(1モード)と2種類のものの話をしました。

すでに前回の時点でマニアでもない読み手は飽きていることが明白なのですが、
まあいいでしょう(なにが)。
好き勝手に書くのみです。

というわけで、今日は3モードです。
3モードになると、ようやく市販の商品としてはカッコがつくかな、と
企画する方も思うのかどうか知りませんが、
3モードの懐中電灯は主に低価格隊を中心に掃いて捨てるほど・・・
豊富なラインナップを見せるようになります。

マニアから見ても「ああいつものアレね」的な感覚があり、
話すときも「普通の3モード」で通じます。
英語でも「chinese traditional XXX(←調光とかシステムとか)」という感じで呼ばれ、
安価な中国製のアレね、というニュアンスが漂います。

操作は2モードと同じく、一瞬消してすぐ点けると明るさが変わっている、と言うものです。
じゃあ説明も一緒でいいじゃん!と言うことになるのですが、
一応気をつけていただきたいのは順送りにはできますが、逆戻しはできないということです。
例えばLOW - MED - HIGH と進むライトの場合、MEDを使った後でLOWを使おうと思うと、
必ず一度HIGHを通過しなければなりません。

この事情に加え、ボタンを複数回押して調節しなければならないことに企画する側がビビり始め、
2モードのときにはまず見られない「モードメモリ」を備えたモデルが急速に増えます。
モードメモリとは、最後に使った明るさを覚えておくという機能。
いつもMEDを使っていてほとんど他を使わないのであれば、
いつもMEDで点灯し始めるので便利なのです。

ところが個人的にはこれが苦手です。
(1)でも書いたように、LOWやMOONといった暗いモードは
夜目を保護することに価値があります。
しかし、モードメモリ付きの3モードの場合、
前回使った明るさを自分が覚えていなければ「うおっまぶし!」となったり、
防犯用にタクティカルに使うつもりが程よい明るさで敵を照らしたり・・・ということになりかねません。
ライトを最後に使ったときの明るさなんて、電子回路は覚えていても人間は覚えていないのです。

これが、モードメモリがない場合、例えばいつでもLOW-MED-HIGHの機種は、
不必要に眩しくならずに済みますし、
モードを1つ2つ順送するくらいはパッパとできてしまいます。
逆順のHIGH-MED−LOWの機種でLOWから使いたい場合でも、
慣れてしまえば光を見ずに手の感覚でLOWまで持っていくことができるので、
あまり間違いがおこりません。

モードメモリ搭載機種は、前回の明るさを正確に覚えていればいいですが、
忘れていたり間違って覚えていたりすると、
LOWで十分な場面でHIGHをつけてしまい、イラッ☆とするわけです。
なので3モード程度であればモードメモリは不要だと思うのですが、
パッケージにモードメモリ搭載と書いた方が高機能な感じがするので、
搭載しちゃうんでしょうね・・・。
また、ストロボは緊急性の面で優先順位の高い点灯順位ですが、
使用回数の面ではLOWのほうも優先順位が高いので、
この矛盾をユーザーに丸投げする(事前に設定して覚えておけ)という意味もあるのでしょう。

3モードならまだ良いのですが、ホームセンターレベルでは5モードも存在します。
LOW→MED→HIGH→ストロボ→SOS
などというもので、HIGHで終了して、しばらくのちに LOWを使いたいときとか、
猛烈にストレスたまるよなぁ・・・と思います。
自分一人ならいいのですけどね。人前で車のヘッドライトのように明るいHIGHやストロボを
ぶちかましながらLOWへ移行とか、あんまり考えたくないです。

この順送り方式は、上記のようなやや使い勝手が悪い側面があるのですが、
一般的にはあまり気にしない人も多いようで、
わざわざ独立したモード調節ボタンを設置して順送りを採用している高級機も増えました。
この場合はモード切り替えの際に一瞬消す必要がなく、
点灯したまま明るさが変わりますので、これはこれでメリットもあるようです。
知る限りでは1メーカー、順送りボタンと逆送りボタンの両方を備えているものもあります。

ただどのみちこれらの高級機の多くははモードメモリを備えていて、
事前に好む明るさを設定(変更)することができません。
「点灯前に明るさを設定(変更)できる機能」をプレセレクト性能と個人的には呼んでいて、
懐中電灯の使い勝手を決める重要な指標の一つだと思っています。

(2)のコメントでhowaさんに言及していただいたリング式調光を備えた機種は、
ダイヤル状のリングを回すことで明るさを変更できるので、
きめ細やかな調整が可能で、なおかつ消灯状態でも明るさを設定できます。
この方式の優れている点だと思います。
が、howaさんが書いている通りやたらと高価なので、
普通の人は買わないだろうなぁ・・・。
http://www.akaricenter.com/led_light/jetbeam/rrt-0.htm
しかも円安でずいぶんあがりました。



次回、言いたかったことを書く。。
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