おそらく、調査の結論は「ほとんど影響なし」だな。
別に政府の陰謀とかじゃない。
国民のイメージと現実の乖離のせいだ。
順に説明する。
事実として、チェルノブイリの事故の影響で、子供達の甲状腺癌が増え、
チェルノブイリの首飾りと呼ばれる手術痕に示されるような悲劇があった。
と、聞いた時、どれほどの規模を想像するか。
表題の長崎大学の報告書によると、現実の数字は、ピーク時で年に50人。
比率にして子供10万人に20人。
しかも、もともと地方性によって甲状腺癌が多発していた地域もカウントされているし、
食文化によると思われる地域差が激しく出ていると指摘している。
つまり、日本全国と比較した場合、
10万分の20という母数では統計的な揺らぎによって正しく比較できないこと、
海藻や乳製品の摂取量などの文化の違いも発生率の差に現れることが予測され、
「福島の有意な異変」は恐らく検知できないだろうと思われるからだ。
まだある。
我々人間の心理的な不安によるものだ。
チェルノブイリでは、事故後奇形の発生率が増え、
しかしWHOはチェルノブイリ事故との関連はないと結論付けている。
なぜか。
これも陰謀ではない。
チェルノブイリ以前は気にしていなかったような小さな遺伝的な奇形を、
事故による奇形だと思って申請する人が増えたからだ。
WHOがそう結論付けたのは、事故後の奇形率でさえ
事故以前からわかっている「人間の自然な奇形発生率」を上回っていないかったからだ。
甲状腺癌自体も、軽症である場合は自覚症状が少なくそのまま放置しがちだ。
それまで申告しなかったものが、世間で騒がれるようになってから表に出てきている部分がある。
さらに言えば、チェルノブイリの首飾り自体が、
手術が下手だという医者の限界による被害であって、
質の高い西側諸国の医師が執刀するようになってからはほとんど発生しなくなる。
これも報告書にある内容だ。
数が多いから悪い、少ないからいいという話をしているわけではない。
この手の話題はよりショッキングに、インパクトを与えるためのレトッリックが複数使われているということだ。
冷静に推移を見守ってほしい。
別の言い方をすれば、福島が他地域の数倍以上の有意に高い癌発症率を示すようであれば、
本格的にやばいということだけどね。
ただまあ、そんな状況だと廃炉作業とか言ってる場合じゃないんでね。
それこそ福島県を封鎖しないと・・・。
甲状腺がんと原発 関係調査へ
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=3593218
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