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2015年08月21日00:03

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対日戦勝70周年記念

中国とロシアは来年9月3日に対日戦勝70周年記念を合同で大々的に祝う計画らしい。
中韓も同様の行事共催をする可能性が噂されている。
日本は傍観せず、行事の不健全さを指摘し、効果を薄めるように努めるべきである。
日本が米国との和解を果たし、第二次世界大戦後の世界秩序と経済発展に貢献してきたことを、米国、アジア、西側諸国と確認し合う行事などで対抗してはどうか。

 ≪中露の戦勝記念はお門違い≫

発端は、昨年9月13日にキルギスの首都ビシケクで開かれた上海協力機構首脳会合で、ロシアのプーチン大統領が中国の習近平国家主席に第二次世界大戦勝利70周年を一緒に記念しようと提案したことにあるようだ。
10月7日のバリ島での中露首脳会談で習氏がプーチン氏にこの提案を想起させ、「できるだけ早くこの重要な行事の準備に取りかかる」必要があると述べたとのことである。

ここで習氏は、中露の人民が反ファシスト戦争勝利のために大きな犠牲を出したこと、ロシアが中国人民に多大な支援を行ったことを決して忘れないと語ったと報じられた。
両国は対日戦勝を合同で祝う意義を強調するが、理由づけは全く事実に合わない。

第1に、旧ソ連は対独戦で疲弊し、「中国人民への多大な支援」はなかった。
むしろソ連軍は多くの資産を戦争損害賠償として持ち帰った。

第2に、ソ連は対独戦では大きな犠牲を払ったが、極東では日本降伏の1週間前の1945年8月8日に宣戦布告しただけである。
そのうえ、ソ連軍は終戦直後、満州にいた日本の民間人多数の財産を略奪し、少なくとも60万人の日本兵士をシベリアに抑留して、食糧不足と厳寒地の強制労働で6万人余の命を奪った。

第3に、日中戦争は日本軍と国民党軍の戦争であり中国共産党は漁夫の利を受けただけの存在。
しかも、日本は硫黄島、沖縄を失い、広島、長崎への原爆投下を受けて米国に降伏したのである。
にもかかわらず、中国共産党は自分たちこそが対日戦で勝利を勝ちとったとの虚構を作り上げ、党の功績を自賛する歴史教科書を作り、国の統治権を正当化している。

日本は大東亜戦争を通じ、アジアを支配していた白人勢力と戦った。
破れはしたもののアジアの植民地は相次いで独立することができた。
この歴史的転換期に中国はアジアの敵である白人勢力と手を組み、日本と戦っていたのだった。
日本は降伏したとはいえ「聖戦」には勝利したと言える。
カッコいいところを日本にさらわれた中国としては、日本の戦争を貶めたい気持ちでいっぱいなのだ。

 ≪両国ともに歴史を正視せず≫

その中露が対日戦勝を合同で祝うのは滑稽というほかない。
中露は米国による東京大空襲、広島、長崎への原爆投下などのおかげで「戦勝国」になったことを、都合よく忘れているのである。

安倍晋三政権は、対露関係を改善し北方領土問題の解決につなげようとしており、日露外務・防衛閣僚協議(2プラス2)も昨年11月に行われている。
日本側には対露接近で中露間に楔(くさび)を打ち込む狙いもあるようだ。
だが、その間に中露合同で戦勝記念行事を催す計画が進められていたわけで、ロシアの対日関係改善の真意を疑わざるを得ない。

中国が虚構の「抗日戦勝利」を大仰に祝して日本を貶(おとし)める戦略を進めているのは明らかだ。
習氏は7月3日、ソウルでの首脳会談で朴槿恵大統領に対し、中国の抗日戦争勝利70周年(9月3日)と韓国の光復節70周年(8月15日)の記念行事を共催することを提案した。
朝鮮は日本の統治下にあったから日本は朝鮮に降伏したのではない。
韓国の対中傾斜度を見定めるいい機会でもある。

さらに、中国の後ろ盾を得て、米サンフランシスコ市の「世界抗日戦争史実維護連合会」が7月7日、「抗日戦争記念館」を来年9月3日に開設する計画だと発表した。
台湾の馬英九総統も、70周年を記念して抗日戦争記念館と慰安婦歴史展示館を台北に開設するよう指示したと発表している。
中国から持ちかけられて応じた大陸迎合策と見ることができる。

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