ここは牢獄。
死刑囚専門の牢獄だ。
ギィィ
鈍い金属音をたてて扉が開く音がした。
処刑人「出ろ!お前の番だ」
「嫌だ。俺は死にたくない。助けてくれ」
処刑人「死ぬことがお前の刑罰。潔く受けるがいい」
「やめろー、やめてくれぇぇぇ」
ギィィ、バタン
屈強な処刑人にかなうはずもなく、罪人は連れて行かれた。
「アイツも連れて行かれたか。いいやつだったのにな」
俺は1人、牢獄でつぶやいた。
「隣がいなくなると、さみしくなるな」
今連れて行かれたのは部屋の隣人。
そう、俺も死刑囚の1人だ。
死刑囚に刑の執行日は知らされない。
皆、死の恐怖に脅えながら、その日その日を過ごしている。
処刑人「消灯の時間だ。早く寝ろ」
消灯後に刑が執行されることはない。
今日も一日が終わった。
・
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処刑人「起きろ!今日は、お前が死ぬ番だ」
朝、目を覚ますと、処刑人が待ち構えていた。
「・・・来たか。よし、行こう」
処刑人「ほう、自分から進み出るとは珍しいやつだな。怖くはないのか?」
「俺が犯罪を犯したのは、死刑になりたかったからだ。怖いものか」
処刑人「なるほど。こっちだ、ついてこい」
俺は処刑人に連れられ、処刑場へと向かった。
処刑人「この部屋だ。入れ」
ガチャ
ドアを開けたその先には、先端が輪になった、一本のロープがぶら下がっていた。
「こ、これは」
処刑人「見ての通りの絞首台だ」
「・・・・」
処刑人「お前の首を、あの輪に通す。俺がボタンを押すと、床が抜けてお前は首吊りさ。ケケケ」
「や、やめろ。やめてくれ!」
処刑人「どうした? 絞首台を見て怖くなったか。グヘグヘ」
処刑人「さぁ、首を入れろ」
グィ
「ぐ、ぐわぁぁ」
ギュ
首にロープが通され、抜けないように絞められる。
処刑人「あとは、ボタンを押すだけだ」
「や、やめろーーー!やめてくれぇぇぇぇぇぇーーーー!ボタンを押さないでくれぇぇぇーー!
俺は、高所恐怖症なんだぁぁぁぁぁ」
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