テニスの全仏オープンの男子シングルス準々決勝が2日行われ、錦織圭(日本・世界ランク5位)が地元フランスのジョー・ウィルフリード・ツォンガ(フランス・世界ランク15位)と対戦し、1−6、4−6、6−4、6−3、3−6で競り負け、同大会初のベスト4進出を逃した。
松岡氏はその試合を振り返り、「モハメッド・アリ」のニックネームで呼ばれるツォンガについて、「それは外見だけではない、テニスもそうだ。今日のツォンガは、軽快だった。切れがあった。蝶のように舞い、蜂のようにさした!」と、元世界ヘビー級チャンピオンにたとえてそのプレーを称賛。そして、そのツォンガのプレーに対し錦織は「自分を見失った…いつも以上に無理をしてプレイしていた」と、普段通りのプレーが出来なかったとした。
その原因については、ツォンガのプレイが良かったことのほかに、「完全アウェー」であったことがやはり大きい。フランスの観客による地元選手への応援がすさまじいことはよく知られているが、中でもツォンガは人気のある選手。そのツォンガ自身も観客を味方につけて戦った。松岡氏は「圭は、本当に珍しいくらいイライラしていた。それをお客さんが見逃すわけがない。ラケットを投げた瞬間、圭に対して、強烈ブーイング…ストレートパンチを食らった雰囲気だ。そしてチェンジコート中は、観客席でウェーブが起きはじめた」と“完全アウェー”となった試合を振り返り、「圭自身も今まで経験したことのないアウェーを感じたことだろう」とおもんばかった。
松岡氏はそのほかに、会場に吹いた強い風、そしてコートの状態の変化などを挙げ、錦織の敗因を分析。しかし「2セットダウンからの奇跡の勝利とはならなかった圭だが、この試合、そしてローランギャロス、グランドスラムから沢山の経験を積むことができたと思う」と、価値のある敗戦だったとした。
錦織の敗戦には「圭にとって、グランドスラム制覇のチャンスだっただけに、、、悔しいです。残念です。辛いです」と思いを吐露した松岡氏。それでも決して諦めず、苦しい状況にもガッツポーズで自らを奮い立たせて戦った錦織に「感極まった。夜中涙が止まらなかった…」「これだけでも僕にとっては奇跡です。圭ありがとう!」と感謝の言葉をつづった。
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