『リカちゃん電話』という都市伝説をご存知だろうか。
その都市伝説とは、リカちゃん人形の、リカちゃんに電話をかけると、
「私、リカ。今から出かけるの」
次に、「私、リカ。今、お出かけ中なの」
そして、最後には、「私、リカ。今、あなたの後ろに〜」、と、電話で話をするたび、リカちゃんが近づいてくるという話である。
私は、これが本当の話なのか試してみることにした。
リカちゃんの電話番号は・・・・
プルルル、プルルル
「私、リカ。今から出かけるの」
ガチャ
本当にリカちゃんにつながった。 都市伝説は本当かも知れない。
はやる気持ちを抑え、私は次の行動にでた。
「リカちゃん、初めまして。僕は大学2年、20歳の男子です。君と仲良くしたいな。詳しい僕のプロフィールはコチラ→http://、、、、、、」
よし、送信っと。
私はリカちゃんにメールを送った。
ちゃんと届くだろうか。
「私、リカ。今、お出かけ中なの」
ガチャ
私は傍らに置いてある、パソコンの画面を注視した。
「居た!」
先ほど送ったメールの添付ファイルに、位置情報アプリを勝手にダウンロードするウイルスを仕込んでおいたのだ。
そしてリカちゃんの位置情報が今パソコン上に映し出されている。
「今は、、ここか。かなり離れているな」
これでリカちゃんの位置情報は私に筒抜けだ。
私は再び電話をかける。
「私、リカ。今、お出かけ中なの」
ガチャ
私は、再びパソコンを見る。
「な、なんだと」
先ほど見た位置から、五十キロもここに近づいているではないか。
数秒でこんな距離を動けるものか。 これは、人間の仕業ではない。
私は怖くなった。
リカちゃん電話の、都市伝説の最後は決まってこうだ。
『今、あなたの後ろに〜』
しかし、この後、どうなるのかの記述は見当たらなかった。
「私は、どうなるんだ?逃げられないのか?」
パソコンを三度見る。
「位置情報の印が消えている!?」
「なぜ?、どうして?」
恐怖した私はその場から逃げ出した。
ここにいては見つかる。そう思ったからだ。
私は逃げた。
どこからともなく、来るともしらない、リカちゃん人形から。
「ハァハァ、ゼェゼェ。 こんな山奥まで入りこめば大丈夫だろう」
「ふぅ、、。」
ため息をついた私の背後から聞き覚えのある声が聞こえた。
「私、リカ。スマホの充電がきれちゃった」
その声を聞くと同時に、私の身体は中に浮き、そして地面に叩きつけられた。
「次のニュースです。」
「今日午後6時ごろ、山中の街道で頭から血を流して倒れている男性を近所に住む人が見つけ、110番通報しました」
「男性はすぐに病院に運ばれ、重症ですが命に別状はないということです」
「警察の調べに対し、男性は、「リカちゃんにバックドロップされた」、などと意味不明は言動を繰り返しており、危険薬物を服用した疑いが持たれています」
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