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2015年04月15日21:56

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日本の戦闘機開発の致命的欠陥。

日本軍の大戦末期の名戦闘機といえば、
陸軍の四式戦闘機疾風、海軍の紫電改が有名ですが、
滑稽なことに、この期に及んで格闘戦用のフラップを積んでいました。

両者ともに、世界の名機であるアメリカのP-51と同等レベルで戦えた!
という評価を誇る機体ですが、
欧米の戦闘機は可能な限り小回りせず、速度を落とさず戦う方向性を取っていましたので、
P-51には格闘戦用のフラップはありません。
フラップを使うと小回りが利くのですが速度が落ちてしまって襲われやすくなり、
また次の敵に向かうのにも時間がかかってしまいます。
トータルでの生存率と攻撃効率から、格闘戦ではなく機動戦が主流だったのでした。

一方で、海洋国家日本では長距離性能や低空低速性能が求められるという事情があり、
格闘戦用フラップを必要としています(低空低速でも使う)。
ほぼ純粋な大陸国家であるドイツでは完全に真逆の性能になっています。
結局バランス的に両方を求められる英米が一歩先んじていたのは地政学的な理由があると言っていいのかもしれません。

この、欧米標準とは違う性能が要求されるという事情は、
繰り返し日本の戦闘機選びのネックとなっています。
F-2戦闘機は当初日本単独で開発したいという意図がありました。
技術陣も意欲的で、テストの結果はお世辞にも良くなかったのですが(笑)、
なんとかなります!!と大見得を切ったのでした(これは良いことでもある)。
この勢いを削いだのが運用する自衛隊で、
「攻撃機(低空低速)がメインのF-2に、
 戦闘機(航空高速)の性能をどこまで盛り込むか?」
という仕様を政治が煮詰まるまで割り切ることができず、
日米それぞれの担当者が「だめだこりゃw」と見切りをつけてしまい、
アメリカのF-16ベースでの開発がかなり強引な形で決まってしまいます。

この使い道を決めきれない悪癖は、のちのF-22戦闘機を自衛隊が欲しがった時にも発生しており、
「敵国上空で使う前提のF-22戦闘機を、それをしない航空自衛隊でどうやって使うのか?」
「F-4(基本的には低空低速用)の代替もF-22(高空高速用)ってどうするつもり?」
といった使い道に明白な答えを出せず、
「そんなあいまいならいらねーんじゃね?機密の最新機種だし」ということで
米国議会で認めてもらえませんでした。
当時、日本では自衛官による情報漏洩が頻発していて、機密保持の点でも落第点だったのですが、
それがなくても最新鋭の戦闘機を売ってもらえるかは結構厳しいラインだったような気がします。
まあ、戦闘機開発研究や航空戦略研究を本気でしてる人が自衛隊の上の方にいるか?と言われれば難しいでしょう。
それはどの国も似たり寄ったりで、その辺は米国が頭一つ抜きん出ています。

この懸念は、次の国産戦闘機計画であるATD-Xにもあり、
ATD-Xでは「敵を攻撃用レーダーの範囲(要するに正面)に素早く納めるため」、
高い旋回性能を持たせようとしています。
・・・この後に及んでまだ旋回性能(=格闘戦)にこだわるか・・・。
時代は「機体正面じゃなくても攻撃レーダーに捉える」ですので、
なんかちょっと空恐ろしい感じがしないでもない、気がします。



■空自機の緊急発進943回、冷戦期に次ぐ多さ 14年度
(朝日新聞デジタル - 04月15日 18:56)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3373028
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