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2015年01月13日11:51

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皮肉と風刺と茶化しと誹謗中傷と…

銃撃事件の仏週刊紙、今週号1面に預言者の風刺画掲載へ
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=52&from=diary&id=3222863

自由・平等・博愛…かのフランス革命でそれを謳った伝統とプライドを持つ彼らだから、基本的人権の根幹にかかわるテロに対して怒り心頭に発するのはけだし当然であろう。

言論出版報道の自由、思想宗教主義信条の自由、先人達が時に命を賭して守ってきた大切なものであり何人たりともこれを侵されてはならないことには誰も異論は無かろう。

ただ、言うまでもないが自由には責任が伴う(権利には義務が伴うように)。

ジョーク・皮肉・風刺も度を超すと誹謗中傷になる。

為政者・支配者層・体制等に対して批判・皮肉・風刺が出るのは世の常であり古今東西それは問わない。独裁体制の厳しい国家でも庶民は隠れてジョークを飛ばし体制側をからかった。戦時中の日本でも結構ジョークは交わされた。

「朕はたらふく食っておる。汝臣民飢えて死ね」

戦後の混乱期こんなざれ歌が流布したことが有ったそうな。勿論あの昭和天皇がこんなことを口にされる筈がないのは明明白白だが、配給されるだけの食糧ではとても命をつなげず(それで餓死した人もいるほど)闇ルートで流れる食糧に手を出す人が後を絶たなかった時代にはまことしやかにそんなざれ歌が流れたものだ。このざれ歌を誰が作ったのかは寡聞にして知らないが、戦前なら不敬罪で断罪されただろうが戦後間もない混乱期、若しかしたら有耶無耶にされたのかも知れない。

今回の騒動の発端は、イスラム教・イスラム社会に対する風刺画が新聞に掲載されたことによると聞く。失礼ながらあれじゃイスラム関係者が不快感を覚えるのも無理はないと思える内容だった。

日本に置き換えてみれば…皇室を侮辱されたり、被爆体験を茶化されたり、畳の上を土足で歩かれたり、神社の鳥居によじ登られたり…て感じかな?

でももしもそういう報道が有ったら?実際外国のTV番組で広島と長崎で2度被爆した人のことをからかうような内容があったが、その時はどうするのが良いのか?

ペンにはペンで!

即ち遺憾の意を表明しそのTV局に抗議文を送るのだ。本人に何の非も落ち度もなくただただ時代に翻弄され筆舌に尽くし難い苦難を味わった人を茶化すのはあまりにも非礼ではないか?

この時は日本大使館をはじめ官民挙げてTV局に抗議が殺到したとのこと。流石のTV局も謝罪会見をしたとか。

風刺の対象は弱者ではなく強者に向けるのが筋であろう。為政者・公人にあっては風刺の対象になるのも宿命の一つである。

ただ、風刺や皮肉と誹謗中傷のボーダーラインはどこか?これが本当に難しい。相手によって境界線が変わるから。ある人は意に介さないレベルでも別の人は烈火の如く憤ったりするからだ。

今回の騒動も、風刺画の内容がイスラムの一部の層の逆鱗に触れたのだろう。しかしそれはあくまで「盗人にも三分の理」における「三分の理」の部分でしかない。

その風刺画が気に入らないなら抗議文を新聞社に送るなり自分達も相手を皮肉った風刺画を発表するなり、少なくとも流血を伴わない対抗策はいくらでもあるのだ。それをせずにいたずらに暴力に頼り流血を招いた時点で彼らの大義名分はその大義を失う。解決する筈のものも解決しなくなってしまう。

末筆になってしまったが今回のテロで犠牲になった方々に謹んで哀悼の意を表す。そしてご遺族方にはお悔やみを申し上げる。

憎しみの拡大再生産は何も生まない。残るのは屍だけだ。


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