ブルーノ・ワルターコミュのベートーヴェン交響曲第６番「田園」 名盤：曲の分割による解析表情とテンポの変化解析、指揮者の解釈 ３ 4. 9人の指揮者の解釈と表現の特徴 4.2 ワルター �．Ε�ーンフィル、録音：1936年12月5日、解析表情数：58 �▲侫�ラデルフィア管、録音：1946年1月10,12日、解析表情数：67 ��コロンビア交響楽団、1958年1月13,15,17日、解析表情数：64 ３演奏を解析。 ワルターの特徴（図2-1〜4） 図中の内容記載は、� А�36年録音と��：’58年録音。 ’58年：セッション録音 楽曲の各旋律を強く明確にうたうことを基盤としつつ、見事な状況・情景・雰囲気の中で感じた情感、及びその変化が見事に絡められた表現に圧倒される。 第１楽章：弱奏から徐々に強く多彩・生き生きとした表現、続いて優美でおおらかな田園の雰囲気。訪れた人はこれに感動し、心が開眼し明るく和む様子が感じられる。 第２楽章：滑らかな流れの情景表現から心が揺らぎ〜和みへ、優雅で豊饒へ、さらに安らぎ・幻想状況へと情感変化の表現が実に見事。最後は情景と情感が一体化したような安堵の表現へ。これだけ緻密で明快な流れの状況・雰囲気・情感の解釈と「田園の小川のほとり」のイメージにぴったりした表現は他に見当たらないと感じる。 第３楽章：人が集い、浮き浮きとした人々の舞踏の様子が手に取るように伝わる。 第４楽章：嵐は猛烈な緊迫感を表現。優美な表現の多い中での位置づけとして、極めて重要な役割を担っている様に表現されている。 第５楽章：牧歌風大らかな導入から徐々に強く大きな表情へとうたいつつ感謝の気持ちを盛り上げ、さらに再度大きく盛り上げて頂点へ、実に的を射た感動的な感謝の表現。最後は静かに感謝の祈り、素晴らしさに脱帽。 ’36年： ’58年と基本的解釈は同じ。速いテンポで分厚く表現しインパクトは強い。ただし、解釈の内容は’58年の方が明らかに緻密であり、表現も深化を極めたような印象をうける。 フルトヴェングラーと比較して記載したが、「田園」の雰囲気はワルターの表現がピッタリである。 ブログ：http://tkdclassic1.blog.fc2.com/blog-entry-270.html
困ったときには
