中華料理コミュの　揚州は中国の江蘇省にあり、北は淮河、南は長江、中部は世界遺産の京杭大運河がある、水運に恵まれた都市です。 その為、宮廷料理がルーツである揚州料理は魚介類や農作物を使った素材本来の味を引き出した優しい味わいと、淡白な味付けが特徴で、あっさりしており日本人にも人気です。 代表的な料理は日本の五目炒飯に似ている「揚州炒飯」です。 　中国・随時代の煬帝(ようだい)により揚子江と黄河を水路で結ぶ大事業がなされ、揚州から多くの産物が都に運ばれました。清朝最盛期の乾隆帝はことのほか揚州の食物を愛し、宮廷料理として取り上げました。 　「満漢全席」は、支配者の満人が人種の調和を保つため漢人とともに料理を食べたことから生まれた言葉です。漢人の代表料理として揚州料理があげられたのはいうまでもありません。こうして花開いた揚州料理も体制崩壊後、宮廷おかかえの料理人たちが野に下り、広東料理などを確立したとされます。 　揚州料理の味の基本は素材の持ち味を生かした「湯」（タン）と「塩」。うまみのある淡泊な「濃淡」とよばれる味付けを特徴とします。四川料理が数種類の調味料を合わせる複合味とは対照的です。 　また「配菜」とよばれる刻み仕事を得意とし、盛りつけの優雅さも特徴です。 揚州名菜 秦淮春 三笠会館本店 　　住所:東京都中央区銀座5-5-17　三笠会館本店4F 　　https://www.mikasakaikan.co.jp/restaurant/chinese/shinwaishun/index/ 　ここ、フランス料理、イタリア料理、洋食屋など、色々なお店が同居しています。 　東京でも本格的な揚州料理を出す店はあまりないので、ここにしました。 　ランチタイムのコースはあまり揚州料理らしいものがないので、アラカルトト(お好み)にしました。 　スープ、稚鮎のマリネ、豚の角煮、エビと中国茶を使った炒め物、肉団子などです。そして13種類の具材を使った秦淮春涼麺(シュンワイシュンリャンメン.タレが酸味)など。 　あー、中國酒が呑めたならなあ…。