全国よころさん分布調査班コミュの 鳥取県日野郡の歴史書の日野郡史に横路という地名のいわれの記述がありました。 葉侶村(ヨコロムラ)が以前日野郡にあったそうです。ヨコロ、ヨウロ、ヨロという言葉があり、それに漢字を当てはめたみたいです。 ではヨコロ、ヨウロ、ヨロとは何か？難しいテーマです。 西中国山地の縄文地名に詳しい方の解説によれば、ヨコロは蕗が群生するところ、或いは獲物を狙う場所であるそうです。コロポックルとは蕗の葉の下の意味です。葉という漢字を当てた理由かもしれません。 角川の地名辞典の広島版、島根版、鳥取県版、岡山版を取り寄せ調べた事があります。消えた小字に横路という地名が多く存在しました。場所を調べるとほぼ河川域です。呉市の広横路は元の地名は広村横路です。黒瀬川流域です。 ・Twitterで日野郡史をお持ちの方に質問を投げたら、該当箇所を教えて頂けました。 横路よりも葉侶の方が字面が詩的ですね。 日野郡史　上巻 第十二節 中古時代の日野郡 78頁 葉侶 今山上村宮内村の邊をいふごとし。云々 同十二節 82頁 葉侶 郡の南西、日野川左岸なる高原、即ち出雲に接する一帶の高原に古來山の上と稱する地あり。 鳥上峯のふところにあたり、所謂東南道の通過地點なり。 現今、山上、大宮、阿毘縁の三村に分る。 その山上村大字福萬來に字葉侶殘れり、（現に葉侶と書きてヨコロと訓めり。） これ即ち和名鈔の葉侶ならん。 而してハロとよみたるは寧ろ誤にして餘戶に呂を附したる例も全國にあればヨコロの方正からんか。 本郡中今の根雨町内に字横路（ヨコロ）あり。 これまた餘戶なるべく思はるれど、備中境に近き方面にて、且つ文字も雅ならず。 人文發達の經路より見て、和名鈔の葉侶には緣由なきやうなり。 尙考ふべし。