印欧比較言語学において重要な位置を占めている偉大なる死語、トカラ語について語り合いましょう!
トカラ語は、現在の中国新疆ウイグル自治区 (東トルキスタン)のタリム盆地のオアシスで話され、書かれていた印欧語派の言語。印欧語派の諸言語のなかでは最も東の一言語だった。
8世紀までに死語になっていったが、19世紀末に文献が発見されて詳細が明らかになった。トカラ語の話者(トカラ人)はウイグル語の話者(ウイグル人)に合流してしまったとみられる。
トカラ語は、トカラ語A(アグニ語、東トカラ語)、トカラ語B(クチャ語、西トカラ語)と呼ばれるふたつの変種(方言)が知られており、トカラ語派あるいはトカラ諸語ともいう。両方言はサンスクリット語のように、「ブラーミ」というインドの文字で記された。トカラ社会では仏教が奉じられ、残存しているトカラ語の文書はほとんどが仏書である。
ブラーフミー文字で書かれた西暦500〜700年頃の文献で知られる。インド・ヨーロッパ語族に属し、ケントゥム語群に入るが、独自の特徴をそなえていて一つの独立した語派をなすとみられている。トカラ語Bに関しては、龍谷大学の百済康義により解明された。
以上wikipediaより