9月26日、Cannibal Ox はロンドンの Electroworks でイギリスでの2年ぶりのライブを行うことになっていた。 しかし、その晩(コンサート会場への道のりにある) Kings Cross 通りに集まっていたファンはEl Pの前座グループが代わりにコンサートを行う事、そしてVast と Vordul はその時点でニューヨークにおり、当然ライブが中止であることを知り愕然としたという。 イベントプロモーターである Eat Your Own Ears は Cannibal Ox に代わって、ヨーロッパのファンを落胆させてしまったことを謝罪しながら次のように発表した。
「我々は Vast Aire のタイミングの悪い風邪によるコンサート中止は回避する事が可能だったかもしれないが、Vordul に襲った不幸な法律上の問題を阻止するには及ばなかった。 彼自身には何の落ち度もなかったにも関わらずニューヨークの警察とのいわれのない事件に巻き込まれ、出国するこができなかった。 我々は出国前にこの問題を解決するために最善をつくしたが、くしくも彼が出廷せざるを得ない裁判の日程に変更されてしまった。 人種差別主義のアメリカの司法制度は彼が世界的に有名なアーティストで喜ばせるべき、楽しませるべき多くのファンがいることにはお構いもしなかった。 彼らは「ハーレムからきた黒人」の一人として、みていなかったのである。」