- 詳細 2020年8月28日 00:08更新
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Mr.(ミスター)は1969年キューパ生まれ。1996年に創形美術学校卒業。1995年頃より、村上隆氏率いるヒロポン・ファクトリー（現在はカイカイキキ）のメンバーとして活動。現在も村上隆氏の一番弟子として、またカイカイキキのアーティストとしても活動をしています。
主な展覧会に1998年の小山登美夫ギャラリー（東京）での個展「アルプスの画家-ミスター展」や2003年エマニュエル・ペロタン（パリ）での個展などがあります。また村上隆氏キュレイションによる2000年のパルコギャラリーでのグループ展「スーパー・フラット」（後アメリカ巡回）や2002年のカルティエ財団での「ぬりえ」展に参加するなど、国内外を問わず活躍しています。
ミスターの作品はいわゆるオタク的ロリコン少女たちへの執着心や、アニメやマンガから受けた影響と現実社会との狭間を反映しています。幼い頃アルプスの少女ハイジが好きでテレビの前で夢中になって見ていたというミスターが、幼い少女を一貫して描き続けるのは、純粋に表現形式において、より自分が理解しやすい方法を選んだからと言えるでしょう。代表的なレシートドローイングとよばれるミスターの作品は、日常生活の中で集めた買い物のレシートにカルピスこども劇場に出てくるようなアルプスの少女ハイジ風の少女像を、毎日描き続けるというものでした。作家にとってもっともリアリティのある素材だったのでしょう。レシートは自身の生活感を表すものであり、ぺたんこに平面化された少女たちは誰でもないようでいて、美しいイノセントな世界観をもたらします。
世界のコレクターの所有意欲をかき立てるほど現在では人気を博すアーティストミスター。現在でもカンバスや生活ゴミのようなゼロ円にちかい素材などを用いてロリコン少女を描き続けています。また、ミスターは作品の一環として奇想天外なパフォーマンスをする事でも知られています。代表的なものに「母をたずねて三千里」を題材に、川辺で水に浸かってひたすら「お母さん、お母さん」とつぶやくといったものや、絵画の題材にもなっている忍者をテーマに土手で刀を振りかざす「ふたりのロンドン」などがあります。身を張るという微妙な精神を兼ね備えたパフォーマンスを毎回披露しています。また2008年には初の実写映画『誰も死なない』を公開。映画監督としてもデビューを果たしました。
[ミスター紹介ページ]
小山登美夫ギャラリー
http://www.tom iokoyam agaller y.com/a rtists. html
カイカイキキ
http://www.kai kaikiki .co.jp/ artists /list/C 7/
