昨日
なにかを作るときとか、書きものをするとき、あるいは、
ひとと話をするとき、およそ考えたりするときに、
気づけばわたしは「昨日」のことを題材に語りはじめている。
わたしにとって「今日」という日は「昨日」でできており、
言うなれば、わたしは一日遅れのひとである。
「僕のうしろに道はできる」のではなく、僕のうしろがせめて
道になっていてほしい、という願望が「今日」をこしらえる。
ああ、「明日」なんて地の果てだ。
立花英久
- レアリテと僕との間で -
1. さよならさよならきみの僕
2. 応答せよ、応答せよ、と僕らはそれでも呼び続ける
3. サイハテ
4. カナシミ
5. どうぞ先に行ってください 私はこのままこうしていたい
6. アイオイ
7. 東京
8. ある夏の日 あなたは突然、
9. フラニー
10. 僕はなぜ目を閉じてしまったのか
11. 昨日
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