まだ日本にいるらしい、珍獣中の珍獣。ワシントン条約で保護されているので一国の大統領並の待遇でその地位は守られている……らしい!?
身長は約3メートル。ありがちなネコもどきながら二足歩行し、全身は黒い毛で覆われている。
基本的に弱い者の味方。夕方になるとのっそり起き出して悪いこどもを2、3匹食う。
普段は下北沢のネカフェでお気に入りのマンゴージュースを飲みながらしたたかに世界戦略を練っているらしい。
ネコダマシたちは普段はばらばらに暮らしているが、年に一度、都内某所のワインバーで総会が開かれる。
「二次会」と称し帰りには深夜の代々木公園を大行進するという。
ザッザッザッザッザッ…
お花畑が荒れていたら彼らが来た証。
ひそかに東京をマタタビとトマト畑で埋め尽くすことを企てているが、保健所の周到な対策の前に未だ実現していない。
そんなネコダマシが好きで仕方がないひと、ネコダマシ科を名乗りたいひとは入会できます。
※経験不問、入会者には委員会からマタタビ3束が支給される……らしい!?
ちなみにマタタビは極秘裏に代々木公園で栽培されたもの。
【ネコダマシを扱ったフィクション】
『新世界より』(貴志祐介、講談社文庫)
困ったときには