きだみのるはペンネーム。本名は山田吉彦。1895年生まれ。
生まれ故郷の奄美大島を脱出し、孤児となって月島の工場で働く。
フランス人に拾われ黎明期の「アテネ・フランセ」で学んだ後、慶應義塾大学を中退し渡仏。パリ大学で人類学・社会学を学ぶ。師はマルセル・モース!
やがてファーブル『昆虫記』やデュルケーム『社会学と哲学』等を先駆的に邦訳する。戦間記にはモロッコを旅行して「インシャラー」を覚える。
帰国後、戦中の日本を忌避しつつ恩方村の廃寺に住み、村を対象とするフィールドワークを実施。そこで独自の日本社会論を育む。『気違ひ部落周游紀行』(1946年)で毎日出版文化賞。
数多くの著書を残すが、タイトルや本文に「気違い」及び「部落」という2つのキーワードが多用されるため、現代では非常に扱いにくい。しかし、いずれもいわゆる精神病とも部落差別とも全く関係がなく、積極的に読み替えていく必要がある。
そんなきだみのるに関心のある方のコミュです。トピ立て自由です。
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