Palazzo Vecchio
Palazzo Vecchio / パラッツォ・ヴェッキオ
〜i Profumi di Firenze / イ・プロフーミ・ディ・フィレンツェ〜
1966年、ジョヴァンニ・ディ・マッシモ氏の営む薬局はアルノ川の氾濫で被害を受けました。
水は薬局の地下室に流れ込み、水浸しにしてしまいます。
浸水被害を受けた後、水抜きをしていた際に、
普段立ち入ることのない地下室の隅から見たこともない資料を発見したのです。
それは、その薬局が15世紀の中世ルネサンス期から続いていたことを意味する
「顧客リスト」と「処方箋」だったのです。
顧客リストにはルネサンス期のフィレンツェで絶大な権力を握っていた
メディチ家をはじめとする富裕層の名が連ねられており、
彼らが独自に依頼をしていた彼らのためだけの香水のレシピが残っていたのです。
マッシモ氏はそのレシピに基づいて香水を復活させました。
それが、Palazzo Vecchio 〜 i Profumi di Firenze 〜 なのです。
海外では、〜i Profumi di Firenze / イ・プロフーミ・ディ・フィレンツェ〜というブランド名で発売されていますが、
正式なブランド名は「Palazzo Vecchio」です。
上の画像がそのヴェッキオ宮殿なのですが、
このブランドはこのヴェッキオ宮殿のすぐそばに本店を構えています。
ロレンツォやカトリーヌといったメディチ家のための香水の中には
現在、香料の安定供給が難しく復元出来ないものもありますが、
いくつかは当時のままのレシピで完全に再現しています。
それらの歴史ある香りを中心に、
様々な香りをオリジナルとして加えたラインナップは50種以上にも及びます。
製造は受注を受けてから行われ、
イタリアを中心に世界中から香料を手配することからスタートします。
可能な限り天然香料を使用し、合成香料で香りを整えています。
中には原料の入手が難くなり廃番となるものもあります。
日本発売を期に、
パッケージ等を輸入に耐えうる強固なものに作り変えようとも考えましたが、
昔から続く手作りの雰囲気をそのまま残すため、
手を加えることなく発売することと致しました。
12mlのラベルはプリントなのですが、50mlのラベルは全て手書きです。