「たのしみは」で始まり「とき」で終わる和歌を「独楽吟」といいます。
独楽吟に見習い、自分なりに日々の楽しみを和歌に詠んでみませんか。
いきがいを感じ、やりがいを覚える瞬間があると人は、自分の持てる能力以上のものを発揮することがあります。うれしい、楽しいときに脳からドーパミン物質がでて気分が良くなり身体までもが活性化するのではないでしょうか。行っている行動に対して快なる状況を得ると脳はドーパミン物質を分泌することによってやる気も起きるというものです。
たのしみは朝起きいでて昨日まで
なかりし花の咲ける見る時
江戸末期の歌人、橘曙覧(タチバナノアケミ)のつくった代表的な和歌ですが、「たのしみは」で始まり、「とき」で終わる和歌52首を「独楽吟」としてまとめたことで知られています。
この「独楽吟」をMIXIサイトで同好の仲間と共有してみませんか。と提案するものです。
「あなたの楽しみは、何をやっているときでしょうか、どんな時でしょうか」を歌に詠んでみましょう。独楽吟は、人生の喜怒哀楽の中で楽に焦点をあててみます。楽しみは、日常の中にあるということを橘曙覧は詠んでいます。
平成6年、天皇皇后両陛下がアメリカを訪問した折りに、クリントン大統領が歓迎スピーチの締めくくりに、橘曙覧(たちばなのあけみ)の「独楽吟」の1首「たのしみは朝起きいでて昨日まで なかりし花の咲ける見る時」を紹介したことで以降、橘曙覧の和歌が再評価されることになったようです。