Nivkhニヴフ、Nivkh(ロシア語での複数形はニヴヒ、Nivkhi)は、樺太中部以北及び一部シベリアに住む少数民族。古くはギリヤーク、Gilyak(ロシア語での複数形はGilyaki)と呼ばれた。アイヌやウィルタと隣り合って居住していたが、ウィルタ語の属するツングース諸語ともアイヌ語とも系統を異にする固有の言語ニヴフ語を持つ。オホーツク文化の担い手であったという説もある。また、古来の日本や中国大陸の文献に記載されている粛慎(しゅくしん、みしはせ)はニヴフではないかと指摘されている。
樺太の他の先住民と同じく、古くは狩猟・漁猟をしていた。また近世には日本と清の貿易の仲介もしていた。
現在多くはロシア領内に住むが、第二次世界大戦前に日本領だった南樺太に居住して日本国籍をもっていた者は、日本の敗戦後に北海道(網走市など)へ強制移送されたり、進んで移住したりした。現在の人口は数千人と考えられるが、日本の少数民族としては認定されておらず、明確な統計は存在しない。
[出典]Wikipedia