『世界を美しい色に塗り替えましょう !!』
地球上の、人類以外のあらゆる生物は、自我を持たずに自然界と一体となって暮らしています。
食ったり食われたりする動物の世界でも、彼らには本能としての自我しかなく、別に他の動物を殺して食べているなどという自覚などもありません。
それが自然界の自然な姿であり、食べる行動も食べられる行動も自然の一部です。
カマキリのオスは、交尾の最中にメスに食べられたからといって悔しがったり恨んだりしません。
それに、オスを食べるメスだって残忍でも冷酷でもありません。
人ではありませんが、“ひとでなし”でもありません。
それも、自然の一部なんです。
しかし遠い昔、人類の祖先は言葉を用いることになり、自然界の全ての現象や事物の一つ一つに対して名前を付けていきました。
それは、自然界の現象や事物を言葉という“音”に置き換えるということ、つまり別の物に置き換えていったわけです。それを象徴化するといいます。
やがて、この身体の内側に張り巡らされている神経によって脳が錯覚させられた意識に、“自分”という名前をつけることになるわけですが、それを「自我に目覚めた」と言う人もいますが、私は「人類は、自我という眠りに落ちて、自然界に背を向けてしまった」と形容することにしています。
あなたも今、間違いなく“自分”という意識を持って生きていますよね。
自然界と一体となって生きている他のすべての生物と比べてみてください。
それは実は、自然界に背を向けて引きこもっている姿です。
近年になって、“自分”という意識とは、神経系が連動することで見ている錯覚のことだと、科学は解明しました。
神経系とは、脳と脊髄と全身に張り巡らされている神経の総称のことですが、それはこの境界線を持った身体の内側に閉じられたものではなく、外側からの刺激を受け変化したり、情報のやり取りをしている実に開かれたものです。
しかし、この神経系は、「怪我をした時に痛いと感じるのは他の身体ではなくこの身体だし、マッサージをしてもらって気持ちいいのは他の身体ではなくこの身体だ‥‥」そういった強烈な経験だけを重視して、この境界線を持って存在しているかに見える身体の内側が自分だと錯覚をします。
交流を大切にしていらっしゃる mixi のメンバーのみなさん、あなた方は、自分とは、外側との情報のやりとりによって日々変化させられている受動的な存在であることを感じられていることと思います。
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神経系の錯覚による“自分意識”に縛られている我々人類が作る環境を、個人主義的環境とでも呼ぼうと思います。
個人主義的環境は、今までは我々に華やかな夢を見させてくれましたが、もう限界に来ています。
この環境から抜け出せないなら、人類は永遠に解決できるはずもない問題をいつまでも山積みにしていくだけです。
感度の良い方なら、今まさに、その重みに押しつぶされようとしている日本や世界の状況を察知して危機感を抱いていると思います。
現代科学が明らかにしている事実を整理していくと、新しい“自分”が見えてきます。
その“自分意識”が作る環境を、分身主義的環境と名付けました。
それは本当の自分の姿を知った人たちが作る、武器もお金も不要な成熟した世の中です。
「自」を愛することがそのまま「他」を愛していて、「他」を愛することがそのまま「自」を愛している世界。
「自」を助けることがそのまま「他」を助けていて、「他」を助けることがそのまま「自」を助けている世界。
世界を美しい色に塗り替えるために、このコミュニティでは、今までのように、外に目を向けて批判や抗議をするものではありません。
ただひたすら、自分に目を向けることをしようと思います。
自分とは、無限に外とつながっているものであったということを、より多くの人が知った時、世界は自然に美しい色に塗り替わっているはずです。
それをみなさんと根気強くやっていくために、このコミュニティを立ち上げました。
このコミュニティでは、どなたでも参加できる、期限なしのイベントを開催しています。
それは、一緒に「自分探しの山登り」に参加していただくものです。
と言っても本当の登山をするわけではありませんから、リュックサックも登山靴も要りません。
お金も持参する必要もないし、参加者は100億人でもOK!です。
会場はあなたの部屋か移動先。パソコンか携帯さえあれば十分なので体力に自信のない方でも大丈夫。
日・時は、あなたが決めてくださって結構です。
ただし中途参加の方も必ず最初のイベントからスタートしてください。
ケーブルカーもモノレールもなく、あなたの足だけが頼りの登山です。
詳細は第1回目のイベントをご覧ください。
以下は、イベント「自分探し登山」全8回の、それぞれのタイトルです。
第8回 がこの登山の山頂にあたります。
第1回 なぜ世界は山積みの問題を解決できないのか?
第2回 その先に希望さえあれば登って行ける
第3回 分身‥‥宇宙という劇場の、この配役たち
第4回 どこまでも拡大する自分意識
第5回 量子論が教えてくれていたこと
第6回 自由意志があると思い込むことは、個人の自由ではない
第7回 もう正義の話はやめよう。これからを生き延びるために
第8回(頂上) この宇宙にたった一つだけの「目的」を作らせてください!
困ったときには