歌に思い出が寄り添い
思い出は歌に語りかけ
そのようにして歳月は静かに流れて行きます
「にっぽんのメロディー」より
この名調子に代表される"中西節"を聞くと
―ふとあの頃の思い出が浮かんでくる
―今に無いものと聞き惚れる
まだまだそんな方々がいらっしゃるのではないでしょうか。
たとえどんなに歳月は流れても、良いものは良い。
昭和の職人アナウンサー・中西龍(なかにし・りょう)を覚えているぞ、好きだぞと意思表示の一環として当コミュニティを御使用頂けましたら幸いです。
中西龍(1928−98)
東京都出身。昭和28年、NHK入局。
昭和42年、ドラマ「文五捕物絵図」のナレーションに抜擢され、一躍全国区となる。昭和52年、ラジオ「にっぽんのメロディー」のパーソナリティへ就任。約14年続く長寿番組となる。この番組がきっかけで美空ひばりからの指名でコンサートのナレーションを行ったこともある。
昭和59年、NHKを退職しフリーアナウンサーとなり、ドラマ・歌番組やCMなど幅広く活躍する。平成元年からは「鬼平犯科帳」のナレーションを担当。
平成2年暮れに脳血栓で倒れて以後は胃癌、脳梗塞など病魔が続き、事実上一線から引いたかたちになった。平成10年、没。
病後も、ファンやプロデューサー・能村庸一の強い希望によって「鬼平犯科帳」のナレーションは行い、没後も生前録音されたOPナレーションが使用され続けている。
中西龍/代表的仕事
「にっぽんのメロディー」(NHKラジオ、パーソナリティ)
「花のあすか組!」(フジテレビ、ナレーション)
「文五捕物絵図」(NHK、ナレーション)
「国盗り物語」(NHK、ナレーション)
「鬼平犯科帳」(フジテレビ、ナレーション)
「美空ひばり公演・芸ひとすじの道」(1978・79、ナレーション)
「浅田飴」(CM、ナレーション)
ほか多数。
ブログ:おおよそ週間「龍亭」
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※中西龍御遺族によって、龍氏のエッセイが掲載されています。
評伝(モデル小説)
三田完・著「当マイクロフォン」(角川グループパブリッシング 1,785円)
困ったときには