90年代
新座市のある町に
ある集団がいた
彼らは
日曜日になると
白昼にも関わらず堂々と商店街を練り歩いた
背中には
金属バット
手には
相手の拳を受け止めるための
グローブ
深々と帽子をかぶり
様々な学校に奇襲をかけて
戦果をあげていたという
揃いの戦闘服には
重ねられた返り血が
黒ずんで泥のようになっていた
胸元には
『SR』
意味合いはわからないが
察するに恐ろしい意味合いだったに違いない
彼らは数年間に渡り
新座市民を震え上がらせたという
皆は彼らを
栄レインボーズと呼ぶ
困ったときには