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江戸時代の名残を残す明治の日本橋界隈、明治の女性、
垢抜けた文章。
長谷川時雨の世界が好きな方、どうぞ、ご加入ください。
長谷川時雨(1879-1941)。本名、長谷川ヤス。明治12年10月1日、東京日本橋区通油町(現・大伝馬町)に生まれる。
祖父は呉服御用商、父は日本の免許代言人(弁護士)、母は御家人の娘という恵まれた環境に生まれた。
逆にそれは女子に教育は要らないという環境でもあり、官制の教育は初等教育しか受けてはいないが、元々、漢詩、書画を愛する江戸期のよい特性を残す家庭ではあったので、その薫陶は大いに受けた。
不幸な結婚の後、明治34年「うづみ火」で『女学世界』特賞となり、文壇にデビュー。
その後、しばらく著作に恵まれずにいたが、明治38年、読売新聞の懸賞脚本に「海潮音」を応募、特選となった。
日本最初の女性劇作家としてデビューし、徐々に人気を得ることになったが、その後、また、「覇王丸」という作品でまたも懸賞で特選となった。
この作品が歌舞伎で上演されたことから、プロマイドまで売り出される人気劇作家となった。
吉川英治に「明治に一葉あり昭和に時雨ありと後の文学史は銘記しませう」と称えられ、林芙美子、矢田津世子、円地文子、佐多稲子、岡本かの子、森三千代などの女流作家を育てたあの「女人芸術」を創刊。
「女人藝術」は女流作家の発掘だけでなく、読者をして女性の地位向上に多大なる寄与し、当時の女性文学誌のトップの地位を確立していた。
著作
「郭子儀」異変 河風 松井須磨子 日本橋あたり
「淀君」を読んで 花火と大川端 食後 箱根山展望
あるとき 蛙の声(古い日記) 食卓 八歳の時の憤激
ある日の日記(古い日記) 起死の薬 心はずかしい日 樋口一葉
うづみ火 旧聞日本橋 人魂火 微量の毒薬
おとづれ 鏡二題 水 平塚明子
お灸 九条武子 水色情緒 墓
お金の趣味 桑摘み 生活の姿 芳川鎌子
きのふけふ 五分前の落書 昔男との対話 豊竹呂昇
きもの 吾が愛誦句 煎薬 北京の生活
ごはんつぶ 江木欣々女史 鼠 凡愚姐御考
こんな二人 今日 草の実(古い日記) 万寿山の春
マダム貞奴 今日封きり 草魚 明治の女風俗
むぐらの吐息 菜の花 草魚 明治大正美人追憶
ものほし棹 三十五氏 大橋須磨子 明治美人伝
モルガンお雪 傘 大正十三年の秋 明治風俗
粟 山の人たち 大川ばた 夜長
一世お鯉 四人の兵隊 大塚楠緒子 幽草
一銭のバナナ 市川九女八 竹本綾之助 裸女の画
一杯の茶(古い日記) 私の顔 着物随筆 落葉を拾って
運不運 糸繰沼 朝露 涼味
遠藤(岩野)清子 朱絃舎浜子 佃のわたし 恋慕調
遠雷 秋が深い(古い日記) 坪内先生追悼 懈怠比丘
下町娘 住居 田沢稲船 梟との対話
夏の女 十月 東京に生れて 夏日
夏の夜 春 桃 家
夏の夕べ(古い日記) 春宵戯語 初夏の感触 初かつお
尼たちへの消息 春雪 日盛り
困ったときには