ジミ・ヘンドリックス(James Marshall "Jimi" Hendrix)
27歳で逝った天才ギタリスト。
遊び好きで家庭を顧みない母は、10代の時に生んだ幼いヘンドリックスを置いて出奔、数年後に亡くなったそうです。
ヘンドリックスの誕生当時、父親のアルは第二次世界大戦に招集され太平洋戦線へ出征中だったため(母ルシールは出奔)、ヘンドリックスはルシールの姉夫婦の元で育てられていたといいます。
自動車窃盗の罪で1961年5月2日逮捕され、投獄されるのを回避するために陸軍に志願して入隊、精鋭部隊・第101空挺師団へと配属されてしまいます。
アメリカであまり受けなかったヘンドリックスはアニマルズのベーシストだったチャス・チャンドラーに認められて渡英。チャンドラーにヘンドリックスの情報をもたらしたのは、キース・リチャーズ(ローリング・ストーンズのギタリスト)の恋人だったリンダ・キース。
圧倒的なインプロヴィゼーション能力を披露することにより、ヘンドリックスは一般の音楽ファン以上にプロのミュージシャン達に衝撃を与えた。
渡英したばかりのヘンドリックスの演奏を初めて目の当たりにしたエリック・クラプトンは「誰もジミー(Jimmy)のようにギターを弾くことはできない」という言葉を残しています。
後年、ジェフ・ベックやクラプトンは、「(ヘンドリックスの演奏を聴いて)廃業を考えた」と語っています(英国BBCの音楽番組のインタビュー)。
ヘンドリックスのステージには連日ビートルズやストーンズなどのメンバーが顔を見せ、出演するクラブには長蛇の列ができます。
過激なファッションや「ワイルドマン」の異名もありますが、生身のヘンドリックスはシャイで礼儀正しい人物だったという証言も多く、例えばマイルス・デイビスは「ヘンドリックスは世間のワイルドなイメージとは逆だった」と語っています(ただしマイルスにだけ礼儀正しかったミュージシャンは多い)。
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