楽しさには二通りある。
一つはただひたすらあほなことをし、目標もなくたむろしてその瞬間を楽しむ楽しさ。この楽しさにつらさは伴わない。どこまで行っても楽なたのしさ。
この種の楽しさは尾を引かない。
振り返ると場合によってはむなしさすらにじむこともある、その場限りの楽しさ。
実りのない楽しさはその只中にいる時しか輝かない。
もう一つは目標や理想に向かって努力し、目の前の問題に挑戦することで得られるたのしさ。一概に楽、とは言えないつらい中にも見出すことのできる楽しさ。
実りある楽しさは過去にうずもれてもなお輝く。
頑張って、努力して、同じ方向を見る仲間とともに上を目指してかけ上がったその記憶は決して色あせない。