北海道新冠の牧場を訪れ…盲目の馬ミホアルダンに約20年間会いに行きました。緑の風の中、草を食む一頭の馬の「人生のような馬生」を感じとってください。
朝露の囁き
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初めてミホアルダンに会ったのは約20年前、その
放牧場の傾斜地の緑の中でした。私たちに案内を
してくださる奥さまの声を聴き取ったのか、アルダン
は首を傾げながら、こちらにゆっくりと歩み寄ってき
ました。鼻面を撫でると、優しく顔を上げたその眼は
青く澄んでいました。
アルダンは、3歳時のデビュー戦を前に目が見え
ないことが分かり、レースには一度も出走しないま
ま生まれ故郷である森永牧場に帰りました。その
後は、繁殖牝馬として何頭かの仔馬を出産し、牧
場で大切に育てられ、その余後を過ごしました。
白と黄色の小さな花の咲く牧草地で、その花々
に降りた朝露の会話にも、全身全霊で聞き耳を
立てているかのようなアルダンの仕草が、今も
心に残っています。
<写真集「朝露の囁き ミホアルダン」より抜粋>
◎平成21年11月下旬発売予定。{ハードカバー A5版 32P}
◎ご購入希望の方は 1,500円(プラス送料200円の合計1,700円で)。
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◎関連本(?)として沖縄八重山を撮った、写真集「鳩間島」もございます。
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