<直訳>
性と生殖に関する健康・権利。略して「リプロ・ヘルス」とも言われる。
「女性の健康運動」から生まれ、すべての人に保障されるべき人権として国際的に合意された性と生殖に関する健康・権利、リプロダクティブヘルス/ライツをご存じでしょうか?
私たちは性と生殖について、病気になったり、生殖機能に障害がないというだけではなく、身体的に、精神的に、社会的にも良好な状態を保つ権利を有しています。
これまで日本では母子保健は重視されてきましたが、「自らの性というものに権利があるのだ」という認識が私たちにはなく、性については曖昧なまま伏せられ、性教育についても保守的な状況が続いてきました。
リプロダクティブヘルス/ライツの基本的な考え方は【自分の体に関することは自分で決める】であり、これは日本国憲法第13条「個人の尊重、幸福追求権」として、誰に対しても等しく保証されねばなりません。
★リプロダクティブヘルス/ライツによって浮き上がる私たちの性と生殖に関する権利、ライツの部分を箇条書きにしてみようと思います★
----------------------------------------------------------
・私たちは、性感染症や暴力に怯えることなく、安全で、健康で、愛情溢れる性生活を営む権利を有する。
・生殖年齢にある男女のみではなく、全ての人が思春期以降から生涯にわたり、安全で、健康で、愛情溢れる性生活を営む権利を有する。
・私たちは思春期以後から生涯にわたり、望まない妊娠を避ける為の正しい知識を得る権利を有し、生殖や性生活において、責任を持ってその知識を利用する権利を有する。
・私たちは子どもを持つか持たないか?責任を持って決める権利を有する。
・私たちは子どもを持つとしたらいつ持つか?何人持つか?その出産間隔、出産する時期を責任を持って決める権利を有する。
・私たちは生命の尊厳に対して最大限敬意を払うことを忘れてはならないが、家族計画において人工妊娠中絶を決定する権利を有する。
・女性と男女のカップルは、安全に妊娠・出産を行い、そのための適切な医療行為やサービスを受ける権利を有する。
・私たちは差別、強制、暴力を受けることなく、自分の性や生殖に関する決定を行う権利を有する。
・私たちは異性愛だけではなく、同性愛、バイセクシャル、無性愛等の性的指向についても自己決定できる権利を有し、また他者の権利を尊重する。
・私たちは自分と他者を尊重し、性的倒錯を含む様々な性的嗜好について、責任を持って楽しむ権利を有する。
----------------------------------------------------------
【参考となるサイト】
リプロダクティブヘルス/ライツとは?
http://
リプロダクティブ・ヘルス/ライツってなに?
http://
リプロダクティブヘルスの理念
http://
“人間と性”教育研究協議会
http://
【参加資格】
・リプロダクティブヘルス/ライツ、特にライツ=権利について自分なりに意思決定があって、リプロダクティブヘルス/ライツの概念やそれが指し示す性の自己決定権を明確に意思表示したい方。
・リプロダクティブヘルス/ライツについて色々考えてみたり、学習したり、少しづつ自分の人生に取り入れてゆきたいと考えている方。
★リプロダクティブヘルス/ライツについて肯定的で、「自分はそういう考え方をする人間です」ということを意思表示したい方の参加、大歓迎です。男女、セクシャリティ、思想、宗教は問いません。特に男性の方の啓蒙を考えてゆきたいので、参加をお待ちしております。
困ったときには