- 詳細 2013年1月27日 16:52更新
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講演<無国籍って何？> 講師:陳天璽さん
開催日時:12月2日(水曜日)午後
場所:立命館アジア太平洋大学
社会の中に生きる人間は多くの肩書きを持つ。
その肩書きが自分のアイデンティティーの一つとなる事も多くある。しかし、自分が「どこで生まれた」ということを意識したとしても、多くの人は国籍のというシステムを意識せず、普段はそれがまるで空気かのように生きている。それと同時に、多くの人が国籍というシステムに翻弄されているのも事実なのである。立命館アジア太平洋大学は多文化多言語環境にあり、多くの人がオーバーラップしたアイデンティティー、多重国籍の中生きている。今回の講演内容は「無国籍」という状況下に置かれている人もしくは、国籍とアイデンティティーの狭間でさまよっている人々についてである。今まで無国籍という問題を考えた事があるだろうか？一度でも無国籍という存在を意識した事はあるだろうか？
現在、APUには80カ国以上から学生が集まり世界中の価値観を多くの所で共有する場が提供されている。また、国内学生には在日外国人や永住権を持つ学生も含まれ日本の多様性を直視できる環境でもある。日本は現実的に単一民族国家ではないが、移民で成り立っているカナダやオーストラリアのような国でもない。この中途半端な立ち位置のせいや、不認識でマイノリティーや永住権在住者、外国人労働者、無国籍、多重国籍の人々のアイデンティティーが軽視されたり、理解不十分なところがある。今現在、自分は国籍問題など関係無いと思っていても、人の流動性のある世の中で自分の子供が多重国籍になる可能性は十分にある。国際結婚や異民族間結婚により混血化や多重国籍化の速度が年々早まっていることも事実だ。そこでこの多文化環境を使い国籍というシステムや抱える問題について、無国籍問題に携わっておられる陳天璽先生から、お話ししてもらう計画。
